エキナカの三種の神器とコンビニと

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かつて駅ナカ店舗では「たばこ、雑誌、新聞」という"三種の神器"が根強く売れていた。品ぞろえを頻繁に変えなくても、ビジネスとして成り立っていた。しかし、これらを購入するお客の数は減りつつある。さらに、コンビニや量販店などが商品力を向上させた結果、消費者の選択肢は増えていった。いくら立地に優れている駅ナカ店舗であっても、魅力ある品ぞろえをしなければ競争に勝てなくなってきた。


駅ナカ店舗の売れ筋も変化してきている。ローソンの担当者によると、売れ筋がかつての三種の神器から、おにぎり、調理パン、ベーカリーに変化してきているという。働く女性の増加や生産性向上が叫ばれる中で、限られた時間で手軽に食事を済ませたいというニーズが高まっていることが背景にあるとみられる。仮に鉄道事業者が自社グループでおにぎりやパンなどを開発しようとすると、メーカーや問屋などと協業する必要があるが、そこまでできる余裕がないという。


駅構内での販売店のアイテムとしてはかつてたばこ、雑誌、新聞が三種の神器だったけど、それがおにぎり、調理パン、ベーカリーに変化しているという話。これ、ダイナミック注目点。

元々鉄道会社が売店経営をするとなると別業種の運営でリソースを余計に使うこともあり効率性の問題があったし、食品の取り扱いはさらにノウハウやら調達ルートが大変になるので、プロに丸投げした方が楽。小さなスペースで多様な商品を扱う業種としてはコンビニがあるよね、コンビニ側も販売ルートが増えるしブランド力の底上げにもつながるから渡りに船ってことで、駅にコンビニがどんどん進出している。

で、そのコンビニが展開することで拍車をかけたのが売れ筋商品の変化...いや、むしろ売れ筋商品が変わったからこそ、コンビニ進出が後押しされたのかな、というのも正解かもしれない。なにしろたばこは駅構内禁煙が当たり前、雑誌や新聞はスマホにお株を奪われてしまっている。他方、おにぎり、調理パン、ベーカリーってのは出勤がてらに購入して社内で朝食、あるいは昼食としていただくってこともあるし、帰宅途中に買って夕食代わりにというケースもある。まぁ、エキナカで買わなくてもいいのだけど、確実に確保できるルートがあればその方が楽でいい。

鉄道会社にとってコンビニの展開はアウトソージング的なもの。キオスクなどが懐かしいという人も多分にいるだろうけど、合理性を考えればごく当たり前の状況に違いは無い。今後もさらに展開は進むと思うよ。記事にある通り、公共交通機関の重要性は今後ますます高まってくるし、ね。

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このページは、不破雷蔵が2019年2月21日 06:57に書いた記事です。

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