フリーにとっては実績を公開できることもまた対価である

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どこかの組織に所属して仕事を成す人は、その所属自体が多分な評価となるし、何をしているか・してきたかは組織側が勝手に喧伝してくれるから、自分をプロデュースする必要はあまりない。けれどフリーランスの人にとっては自分が営業でもあるから、自分の実績をアピールしなきゃならなくなる。履歴書のこれまでの履歴とか資格の部分が真っ白ってのは不利だよね、ということ。

でもフリーに仕事を依頼する側は時として、というか往々にして、自分の所で仕事をしたってことを公開させたくないもの。内部情報に尾ひれはひれがつくのはイヤだし、組織側の広報戦略に邪魔となるかもしれない。だからせめぎあいが生じてしまう。フリーとしては「お仕事したことを黙っててもいいけど、その分の損失は補てんしてよね」というのが当然となる。まぁ、具体的にどのような尺度が用いられるかは別として。守秘義務の書かれた契約書にサインをさせたいのなら、その分対価を上乗せしろ、というところ。


他方指摘のある通り、理想は別として現実は組織側のポジションの方が上、というか需給の関係から「実績非公開は当たり前、対価上乗せなど知らんがな。文句を言わずに同じ成果を得られる人材は他にもたくさんいる」という話になってしまう。逆に仕事の履歴を語ってもいいような存在はそれなりに評価されているものだから、そういう契約になるのが当然だし、むしろ語ってください的なものとなってしまう。

公開できる履歴を積み重ねていきたいのは、むしろこれから成長していく、現状では履歴が浅い人なのに......。なんか世の中の仕組みの理不尽さに、もやもやとするところがあるのは否めない。

まぁ、どこそこで仕事してましたーという語りには、話している内容と実情が全然違うっていう「騙り」に近いものも少なからずあるからねえ。

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このページは、不破雷蔵が2019年2月24日 07:05に書いた記事です。

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