フリーランスにとって「実績非公開の要請」は、業務上のリスクになる。なぜなら、対外的には「その期間なにもやってなかった人」になるわけで、クリエイターとしての価値を積み立てられず、生涯年収が減る。 だから、実績非公開なら高く請求するというのが、基本的な対応になる。理想的にはだけど。
— TANAKA U ゲーム系フリーランス (@TANAKA_U) 2019年2月19日
どこかの組織に所属して仕事を成す人は、その所属自体が多分な評価となるし、何をしているか・してきたかは組織側が勝手に喧伝してくれるから、自分をプロデュースする必要はあまりない。けれどフリーランスの人にとっては自分が営業でもあるから、自分の実績をアピールしなきゃならなくなる。履歴書のこれまでの履歴とか資格の部分が真っ白ってのは不利だよね、ということ。
でもフリーに仕事を依頼する側は時として、というか往々にして、自分の所で仕事をしたってことを公開させたくないもの。内部情報に尾ひれはひれがつくのはイヤだし、組織側の広報戦略に邪魔となるかもしれない。だからせめぎあいが生じてしまう。フリーとしては「お仕事したことを黙っててもいいけど、その分の損失は補てんしてよね」というのが当然となる。まぁ、具体的にどのような尺度が用いられるかは別として。守秘義務の書かれた契約書にサインをさせたいのなら、その分対価を上乗せしろ、というところ。
「実績非公開なら単価を上げる」がフリー側の対処としては適当だが「非公開で低単価」が意味するところは「お前じゃなくてもいい」なので、基本的には交渉の余地がない。終了。逆に高単価の仕事は名指しで来るので、単価が高い上に、実績公開も当然問題ないという話になりがち。理屈通りにはいかん・・
— TANAKA U ゲーム系フリーランス (@TANAKA_U) 2019年2月19日
他方指摘のある通り、理想は別として現実は組織側のポジションの方が上、というか需給の関係から「実績非公開は当たり前、対価上乗せなど知らんがな。文句を言わずに同じ成果を得られる人材は他にもたくさんいる」という話になってしまう。逆に仕事の履歴を語ってもいいような存在はそれなりに評価されているものだから、そういう契約になるのが当然だし、むしろ語ってください的なものとなってしまう。
公開できる履歴を積み重ねていきたいのは、むしろこれから成長していく、現状では履歴が浅い人なのに......。なんか世の中の仕組みの理不尽さに、もやもやとするところがあるのは否めない。
まぁ、どこそこで仕事してましたーという語りには、話している内容と実情が全然違うっていう「騙り」に近いものも少なからずあるからねえ。
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