ちょっと気になるツイートを見たので念のため。
— PKA (@PKAnzug) 2019年2月22日
「自分が譫妄状態で幻覚を見たこと」を自分で否定するのは不可能です。幻覚は「見た(知覚した)気がするもの」ではなく「本当に見たと脳が認識するもの」なので、「現実と矛盾しない幻覚」と「現実の出来事」を区別する手段は本人にはありません。
自分が幻覚を見たことがない(と認識している)ので、飽くまでも他人の事例での話になりますが、不合理な幻覚だと理詰めで幻覚だと理解できる人はいるようです。一方、理屈より自分の経験を優先する人だと、それは時にいわゆる「神秘体験」になるのかなと。
— PKA (@PKAnzug) 2019年2月22日
譫妄(せんもう)とは軽度の意識障害で、熱が出ている時とかアル中とか高齢者などで生じる、錯覚や幻覚をはじめとした意識混濁状態。実際には起きていない、体験していないことを、あたかも事実であるかのように認識してしまう。自分自身の認識ってのは自身の器官と脳との情報の伝達によるものだから、その過程のどこかでトラブルが生じると、認識そのものが変なことになってしまう。アニメを録画したかったのに別の番組が入っていたり(タイマーの入れ間違い、時間設定そのものがずれていた)、途中で切れていたり(容量不足、停電)、変なノイズが混じっていたり(ハードディスクの劣化など機械のトラブル)という状態。【「せん妄」は 高齢者によく見られる状態です。 - TMMCドクターに聞く!暮らしの健康だより】などを参考の事。
例の裁判の結果をきっかけに色々と話が出ているけど、結局人間の認識能力ってロジック的な面でのエラーは生じるものだから、客観的に、物理的には事実で無いものを事実だと認識してしまうことがある。だからゴジラが街中で暴れているのを見た認識を持ってしまうと、それが本人にとっては事実となってしまう。妄想や空想の世界では無く。「マトリックス」における架空現実の世界での出来事を現実と認識してしまうような、アレみたいな話。
朝ご飯を食べて、仕事にいって、夕方帰宅途中に本屋に寄って本を買い、自宅で夕食を食べてお風呂に入ってスマホアプリで遊んで寝る。この一日の行動が、実は自分の認識のみの物事で、実はずっとベットで寝たきり状態だった......という、ホラー的なお話は実在しえる。事実ではないことが本人にとっては真実となりえる。
・その記憶は現実にマッチしているか
— KGN (@KGN_works) 2019年2月22日
・記憶している事象は物理的に生じうるか
等を考えて、「あ、こりゃ脳のバグだ」と考えて判断しましたね、自分の場合。体感としては区別つきませんから。>RT
「記憶は確実なものではない」
— KGN (@KGN_works) 2019年2月22日
「何度か記録を呼び出しているうちに、記録内容が変化してしまうのが脳みそ」
「外部入力(=客観的事実)と内部のノイズ(=幻覚幻聴)の区別なんかつかない」
これ理解してるとバグかどうか考える余裕が出来る場合もあるかな。
なお、怖いものは怖いです。
で、指摘にもある通り、現実的な物事の考え方を出来る人は、おかしいぞという気付きを得て、さらに論理的な物事の考え方をして、自分が今認識しているあれこれはバグっているぞ、認識そのものがバグだということに気が付ける。まぁ、漫画とかでよくある、催眠状態とか錯覚から逃れる方法論と同じ。
ある意味、ARとかVRのリアルさってのも、これと関係する部分があるのかな、という気がする。どちらも人の錯覚を利用して現実味を体感させるものだからね。
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