民放AMがワイドFMにシフトするかもしれないという動き

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民放ラジオ各局の厳しい経営状況を受けて、民放連=日本民間放送連盟は、ラジオのAM放送をやめてより簡易な設備で送信できるFM放送に転換することも可能な制度の改正を総務省に求める方針を決めました。


関係者によりますと、民放のAMラジオ各局は、広告収入の低迷から経営状況が厳しくなっていて、コストなどの観点から、これまでのAM放送を、より簡易な設備で送信できるFM放送に転換したいという意向を民放連に寄せているということです。


要は民放のAMラジオ局が、金儲からないのでランニングコストを減らせるワイドFMにしてもいいでしょ? 許可してよー、というもの。NHKの報だと「民放連は、これまでどおりAMとFMの併用も認めるよう求めることにしています」とあるので、ワイドFMにシフトしてもいいし、その後もAMも併せて提供しても問題ないようにしろ、ということで...なんか情報が錯綜している。併用だとランニングコストの観点で意味が無くなるから、ルールとしては創っておくけど、適用するところはごく一部ではないかな。

指摘もされている通り、AMは音質が今一つだけど遠くまで届くのがメリット。公共放送的な意味合いとしては、受信機の普及率が高いことも併せ、AMラジオの存在意義は相応にあるはず。まぁ、コンテンツを作る中の人達の考え方が旧態依然というか前世紀の発想のままのところが多分にあるので、時代の流れに追いつけていないのではないかなと思うのだけど。

株式会社radiko(代表取締役社長:青木 貴博、所在地:東京都中央区)が運営するラジコでは、2019年4月1日(月)より、NHKが実験として実施してきたラジオ番組の配信を正式なサービスとして実施します。配信エリアは全国47都道府県で、配信コンテンツは、NHKラジオ第1(全国を8エリアに分けた8コンテンツ)およびNHK-FM(東京1コンテンツ)となります。

色々と制限はあるけど、NHKラジオがラジコで聞けるようになったという話がほぼ同じタイミングで入ってきたのも、色々と思わせるものがある。民放連とNHKは別物だから、今回のFMへのシフトも可能にしろ云々とは別物だけど、NHKラジオも似たような考えを抱いているのかもな、と思ったり。

ただこうなると、リアルタイムでの音声やら動画配信と、ラジオ放送との境目ってどうなるのかなあ、と思ったりもする。

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このページは、不破雷蔵が2019年3月23日 07:27に書いた記事です。

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