近所の人が、振り込め詐欺に遭ったとのこと。ちょっと興味深いことを聞いたので、Tweetする。要点は2点。
— 大貫剛 (@ohnuki_tsuyoshi) 2019年3月8日
・銀行ではなくデパートのATMへ誘導された
・被害者は、ATMで振込ができることを知らなかった
詐欺の内容自体は割愛するが、「銀行にあるATMは古い機種でセキュリティが甘いので、新しいATMを使ってほしい」と、わざわざデパート内のATMを指示されたとのこと。周囲から声掛けされない場所へ誘導したのだろう。
— 大貫剛 (@ohnuki_tsuyoshi) 2019年3月8日
先日も振り込め詐欺に関する調査結果の中で、分からない人はまったく分からないし、いくら説明しても信じてしまう的な話をしたけれど、それと同じような感を覚えさせる例。
ちょいと考えればコンビニのATMの方がセキュリティ的に新しくて強いってのはおかしな話だってのは分かるのだけど、分からない人は分からないし、電話先の専門家的な人がそう語ったら信じ込んでしまうのも無理はない。また、作業中に警察や行員による声掛けがある程度有効であるから、その類の「邪魔」が入らないデパートのATMに誘導ってのは、悪知恵が働く話ではある。確かにデパートのATMならば周囲に店員は居ないし、いたとしても声掛けはしないだろうからなあ。コンビニならそういうこともないのだろうけど。
もうひとつは、詐欺に遭った人が「ATMとキャッシュカードで振込ができること自体を知らなかった」のだということ。高齢の主婦で、銀行振込自体をする機会がほとんどなく、ATMでは引き出ししかしたことがないので、そもそも「振込の操作をしていると思っていなかった」とのこと。
— 大貫剛 (@ohnuki_tsuyoshi) 2019年3月8日
ATMで振込できることを知らなかったとなると、そもそも振り込め詐欺を何だと思っていたのかということになるのだが、そもそも振り込め詐欺というものを聞いたことがあっても理解できていない人がいるという事実には驚いた。高齢者には確認した方が良いかもしれない。
— 大貫剛 (@ohnuki_tsuyoshi) 2019年3月8日
もう一つ、驚いたけど説明をされるとそういう人もいるだろうな、という納得もしたのが、ATMとキャッシュカードで振り込みができることを知らなかったということ。では実際にどうやって振り込みをしたのかというと、指示に従って操作をしただけで、振り込みをしているとの認識自体がなかったのとこと。気が付かないうちに被害にあっていて、指摘を受けてはじめて気が付いたってところか。
確かに一般の人ならお金を自分から振り込む機会はあまり無い。ATMの概念とか使い方を学ぶ機会も無いから、知らない人は本当に知らない。先日の「子供は公衆電話の使い方を知らない」と同じだな。
この辺は何らかの形で公的機関によって、学習機会を与える必要があるのかもしれないなあ、と思ったりもする。
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