アマゾン、「Dash」ボタンの販売を終了へ | 2019/3/1(金) - Yahoo!ニュース https://t.co/TYLPTbqIvK @YahooNewsTopics
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年3月1日
「Dashボタンはなぜ廃止されるのだろうか。Amazonによると、このデバイスは、コネクテッドホームの概念を今日のものに近づけるのに貢献したため、自らの成功の犠牲になってしまったという」
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年3月1日
Dashボタンの必要性は以前に比べると大幅に低下している。今日では、多くの家電製品がインターネットに接続している。AmazonもWhirlpoolやサムスンなど、世界中の大手メーカーの何百種類もの製品に自社の「Dash Replenishment Service」(DRS)を統合している。 DRSは、家電製品が必要な商品を自動で再注文できる機能を提供する(例えば、プリンタだと新しいインクを自動で購入できる)。ボタンを押す必要さえない。
さらに、Amazonは自社のウェブサイト上に仮想Dashボタンを作成し、「Alexa」を通して音声で商品を購入できる機能を開発したという。
購入頻度が高い消費財の調達をボタン一発でできるようにした、まさに未来的アイテムのアマゾンダッシュボタン。ピンポンダッシュよろしく子供が連打して山ほどの発注とかいうネタ話も出てきたけど、おおよそアマゾンと日常生活との距離感を縮め、買い物感覚でボタンを押す......というよりは、買い物というプロセスすら気にせずにボタン一発で必要なものがやってくるという、SF的な感覚を堪能し、利便性を体感できたはず。
で、何でそのステキナイスなアイテムの新規発売が終わるかというと、説明によれば似たようなツールは山ほど登場するようになったし、もっと便利な注文ツールが展開されるようになったからというもの。要は人さまが「足りないな」と思ってボタンを押すプロセスすら面倒くさい、足りない状況となったら自動的に注文が行われるようになる仕組みすら出てくるようになったからというもの。
さらにウェブ上にもDASHボタンの類は置かれるようになっているし、例のスマートスピーカーを使って音声での購入もできるようになった。つまり、ダッシュボタンは確実に有意義な存在ではあったけど、技術進歩の中で旧態依然......というか更に有意義なものが作られるようになったので、役割を終えたという感じ。馬車が自動車に変わったという感じかな。自動車が無かった時代において馬車は確実に有意義な存在には違いなかった。ダッシュボタンもまたしかり。
既存のダッシュボタンは今のところ今後もサポートを提供し続けるということだけど、考えてみるとその商品が終売になったらどうするのかとか、価格がもりもり上がったら大変だよね、というのもある。
ともあれ、ダッシュボタンの販売終了は、人気が無くなったとかその類の利用方法の需要が縮退したというわけでは無く、もっと便利な方法が主流になったからまでの話。その方法が構築され普及し始めるまでの、橋渡し的な存在として、有意義なものだったことは誰も否定はできまい。
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