木村太郎氏 棚に戻すのは「店員の仕事」スーパーで別棚返却問題に持論(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース https://t.co/PtKkS4ieJK @YahooNewsTopics 経験則を併せ、これまで何度か言及してきたことをまとめて解説として。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年3月1日
例のスーパーやコンビニ、そしてデパートの食品売り場も該当するだろう、における、商品を元あった場所に戻さずに好き勝手な棚に戻してしまって、その商品自身はおろか、置かれた場所にあった商品までもがダメになってしまうリスクのお話。生鮮食品とか冷凍食品が多分に該当するわけで、その類の環境限定商品が他の場所に置かれたらどのようなことになるか、子供でも理解はできるはずなのだけど......。例えば自宅で冷凍庫からアイスを持ち出して、やっぱり食べるのは後でいいやとばかりに、本棚の本の横においたらどうなるか。ノートパソコンの上とか。
木村氏いわく「整理するのは本来は店員の仕事だし、人件費を削って客にやらせてるのはけしくりからん、本来の仕事をさせるべきだ」という、理解しがたい論理を展開している。それって食品とか以外のケースで、しかも一般商店では無く専属のバイヤー付き添いの高級デパートでのお買い物とかの話じゃないかな、と。65億歩譲って店員の仕事云々だとしても、店員に渡せばよいまでの話で、なぜ別の棚に放置されたものを店員が見つけて元に戻すのを責務化させるのか。
持論を持つのは自由ではあるけど、それが正論であるようにドヤるのは別問題ではあるし、公言した内容が間違っていたらツッコミが入るのもまた定めではある。
当方も複数回目撃・連絡をした経験がありますが、冷凍食品や生鮮食品のように特定環境下で無いと状態保全が難しい商品が、お客の手によって所定の場所以外に放置されると、店員が見つけても、その場所にいつから置かれていたのか確認ができないため、原則的に廃棄することになります。安全性の確保ができないからです。
持論そのものを持つのは自由ですが、モラルや食品のロスの観点でも、正しいとは言い難い内容に違いありません。
今件のようなお話はここでも何度か取り上げて、実体験やら現場のお話やらを集約していたので、さらりとまとめて解説。エビデンスとなるページを提唱することはできなかったけど、論理的解説と実体験との明示で、それに近いものは出せたはず。「返したいものを返せる仕組み」はすでに構築されているし、客が好き勝手にあちこちに商品を放り投げようものなら、店員はその商品がいつ放置されたのかを確認することはかなわず、原則すべて廃棄しなきゃならなくなる。まあ、玩具とかならまだしも。
ある意味、語り手のモラル、常識が推し量れる話には違いない。そしてそのような存在を識者的なポジションとして語らせるテレビの意義への疑問も合わせ。
今件で驚いたのはもう一つ。今のテレビってツイッターであのレベルの話題でも平気でコンテンツとして使い回しするのか、ということ。そりゃ確かにネットの上に対する情報収集も取材には違いないだろうけど、公共の電波を借用して流すものとしては、何か色々と違ってないかな、楽をしようとするばかりに安易な方法に走ってないかな、という思いがある。しかもやってることはテレビならではの方法論では無く、適当なコメントをコメンテイターに語らせる類の、いつものテンプレを用いて、素材をネットから持ってきただけの話。
ネットを使っていない層には新鮮味を覚えさせるかもしれないけど、ねえ......ってああ、そうか。こういう姿勢もまた、若者のテレビ離れなるものを引き起こす一因となっているのかな。
あとは木村太郎氏っていつからジャーナリストになったのだろう、とか。
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