人材の資産化と人員のコモディティ化

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少し前に本家サイトでPewReaerchの調査結果を基に、AIとかコンピューターがさらに進化して普及したら、ローテク部分とか単純作業的なところはそれらがサポートしちゃうので、低技術な仕事をする人のお金を稼ぐ場面が無くなっちゃうね、どうしよう、という話をした。技術の進歩は人が稼げる領域のボーダーラインを引き上げる。人に任せるよりも低コストで済むのなら(リスクも合わせたコスト換算で)、そちらに投げるのが道理。結果として、その類の仕事しかできない人は、AIとかコンピューターのランニングコストよりも低い賃金での就労を余儀なくされてしまう。レジの自動化とかが良い例。

もちろん現状でも、そしておそらく将来でも、人のような複雑な思考と行動ができるものでないと不可能な作業はあるし、人がやっていることをAIなどで代替させることは不可能じゃないけど、コスト的に全然割に合わないから人にお願いした方がいいよね、ってのも多分にある。けれど、確実に置換されていく領域があるのは否定しない。駅の改札とか案内が良い例だ。

あくまでも今回語られている話はすべての鉄板テンプレートというわけでは無く、そういう雰囲気も見受けられるよ、という程度のお話でしかないのだけど、納得できる部分も多い。新卒でもそうでない人でも、スキルが汎用レベルのものか、秀でているものか否かで選り分けられ、前者は他の人員にせよ機械にせよ代替は容易なので、平均以下の待遇しか提供されない......というか、二極化したら、秀でている方で無ければ自動的に平均以下になるのだから、これは当たり前の話。

あれだよなぁ、エリートで才能のある指揮官と、いくらでも替えが利く、それこそロボット兵でも代用が出来る兵隊という二極構造って感じなんだよなあ。あるいは中間部分までは機械が代替しうるので、コスパ的に割りが合わない部分を人が手掛けるとか。

こういう構図になると、人が進んでやりたがらない3Kと表現されるような仕事に関して、高い対価を支払わねばならないっていう原則がますます崩れていくような気もする。機械に投げられればいいんだけど、そういう分野って代替化が結構難しいからねえ。いや、出来なくは無いだろうけど、コスト的に割りが合わない。機械に代替する場合にかかるコストよりほんのちょっと安いぐらいで人に行わせればいいんだけど、なぜか人にやらせようとすると、あんなキタナイ仕事は安価にしろという不思議な圧力がかかってくるし。

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このページは、不破雷蔵が2019年3月 7日 07:57に書いた記事です。

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