30、40代「貯金ゼロ」が23% SMBCの金銭感覚調査(毎日新聞) - Yahoo!ニュース https://t.co/dT1155oMJ3 @YahooNewsTopics 「この記事にはオーサーコメントは投稿できません」腹筋嫉妬。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年3月7日
金利が限りなくゼロに近づいているのと、インターネットバンキングやらオンラインでの通販利用やらカード利用が一般化して、金融口座の利用概念とか貯蓄そのものの意味合いが大きく変化しているので、単純に「貯蓄」と尋ねても時系列的な回答での意味合いはあまり有意義なものでは無いってのは何度となく解説している。今回はそれを逆なでするかのような報道。
SMBCの調査結果で貯金がゼロの人が23%いましたー、前年から増えましたーというだけで巷では大騒ぎ。まずタイトルの部分で「貯金やのうて貯蓄やろが」というツッコミをしたくなる。
一次資料は 気になる30代・40代の金銭感覚2019 https://t.co/fnqkPFBxkX 質問票の開示が無いので「貯蓄」の概念がどのように扱われているのかという問題と、上位・下位それぞれ10%をのぞいた相加平均をしているのがポイント。 pic.twitter.com/PE4FJ88lNv
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年3月7日
一次資料には質問票の開示が無かったのでグラフタイトルが設問に近いのだろうなと推測すると、貯蓄云々って概念の明確な定義が無いので、回答者によってばらばらな区切りで答えてしまっている可能性が高い。この点、知るぽるとの質問はまだよくできているのだけどね。第一これ、まだ2回しか調査してないから、傾向がどうとかって話はアレじゃないのか。
加え、自由に使える額は増えているので、貯蓄より消費に回してるのかな、という感じ。 pic.twitter.com/jNugv33xJ9
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年3月7日
しかも自由に使えるお金の額は増えている。貯蓄が減って自由消費額が増えるってのもおかしな話で。消費性向が変化したまでなら、貯蓄が減った云々でギャーギャー騒ぐ必要は無い。で、その辺は元記事には触れていないという。
案の定「貯金ゼロ」というワードが琴線モードでえらい話になってて、調査結果全体を見ればこの話は一項目に過ぎないものだし、データも経年で2年分しかないので深い意味はない。けれどハッシュタグで確認すると、官公庁の貯蓄率関連の調査結果を持ち出してまで景気回復ガーと唸っているお騒ぎ組が山ほど見つかる。けれど貯蓄そのものの概念が変わっているため数字の意味はエンゲル係数同様にさほど意味がない。
記事を挙げた毎日新聞の炎上商法的な煽り記事の主旨としては大成功なのだろうけど、これって報道としてはどうなのかな、という疑問を呈するしかないのだな。この類の、物事の本質を見極めずに、騒げば、煽ればオッケー的な報道が増える...というか気が付く機会が増えて来るにつけ、色々ともやもやする。
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