最近色んな方から「人が取れない、困った」的なグチを聞かされるのだが「40代以上なら大量に余ってますよ」と応じたら話題を変えられる現象にそろそろ名前を付けたい。
— ボヴ (@cornwallcapital) 2019年3月22日
新卒がデフレ時代だったことで望んだ就業体型に就けず、そのままずるずると引きずられてしまう形で就業に困難な状態が続いている、就職氷河期世代。昨今の人材不足話は中小企業を中心によく見聞きするのだけど、ならばこの世代を活用すればいいまでの話では、というのはモノの道理。ただ指摘の通り、そのような提案をするといい顔をされないのが普通。
新卒ではないから給金を最初からそれなりのものにしなきゃならないけど、一方で仕事に対する経験は新卒同様。下手をすると年齢相応のプライドばかりが高かったりするし、柔軟性も低いかもしれない。定年退職までの期間が短いので養成してもその効用を得られるコスパが低い。中途採用や引き抜きのような、これまでの経験を活かして云々ってのも期待ができない。
...ということなのだろう。ただ、根本的な人材が枯渇しているのなら、その類のリスクがあったとしても活用するのが筋では無いだろうか。あるいは単に設定条件が甘く、そのような条件では人材がやってこない労働市場になったまでの話なのかもしれないけど。「人が取れない、困った」ってのは、本当に人手がまったく見つからないって他に、雇おうとしている側の条件が適切ではないってこともありうるんだよね。二束三文でスーパースターを雇おうというのが間違っている。
私ら就職氷河期世代は思うんですよ。仕事の選り好みなんてしてられなかった。正社員で就職したかったし、派遣やバイトなんて嫌だった。「仕事は選ばなければ幾らでもある」なんて耳タコだったし、正社員での就職先が無いなら非正規でも何ででも働くしか無かった。
— デブ夫人(海原雄子)@年収3000万円(未来日記) (@maruma1010) 2019年3月22日
人材を選り好み出来るという事は、まだ余裕があるのでは?と。
— デブ夫人(海原雄子)@年収3000万円(未来日記) (@maruma1010) 2019年3月22日
人なんて選ばなければ幾らでも居るんだ!!(氷河期世代の逆襲)
「人材を選り好み出来るという事は、まだ余裕があるのでは」まさにこれなんだよね。要は人材不足云々を語る企業の多分は、実のところ余裕がある。本当は奴隷が欲しい、使い捨て出来るぐらいの安価な人手が欲しいという本音を口にしない以上は、ね。デフレ時代のそういう労働市場の環境に慣れてしまったから、企業側も対応できないってまでの話の部分もあるのではないかな、と。
40代で本来の能力的にはもっといい仕事が出来て給料も稼げるはずの人が
— Osakaのおっちゃん (@xingyun11594) 2019年3月23日
契約や派遣になってる男性も多くいる 一緒に仕事してて
この人出来る人なのに...ッテ解る 勿論出来ない人も解る
けど出来る人も出来ない人もまとめて一緒に扱われてますよね;;
こういう問題もある。世代で区切られて全部包括されてしまう。まぁ、例えば資格を持っているとか何らかの証明できる経験があるとかならば話は別なのだけどねえ......。
「人手不足」は「企業側の意識改革不足」なんじゃないかな、と就職氷河期時代への対応を見て、つくづく思ったりするわけだ。
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