才能が枯れ果て、何も描きたいモノが思い浮かばず、何か描いてもパッとしない時期がある。
— 丸山勉/用賀の洋画家 (@marutom1) 2019年4月2日
その時、あまり役に立たないのが、いろんな作家の展覧会を見て、刺激を受けた方が良いよというアドバイス。心が焦るだけなんです。
のんびり、温泉にでも行ったり、電車に乗ったり、雑踏の中を歩く方がいい。
わかる。意識高い系にハマってから数年、移動などで音楽を聴かずに常に思考を働かせていたことがある。けど音楽をたまたま聴きながら頭を空っぽにしたら、その時にネタが沸いたことがあって。全く違うことをする、思考をやめて脳を開放することでリフレッシュできることを学んだことを思い出した。
— karzusp (@karzusp) 2019年4月5日
これはまったくのケースバイケースで、そういう方法論もあるよと覚えておけば、同じような状況に陥った時の選択肢の一つとして選ぶことが出来るという、備忘録というか非常用の食料みたいな感じで。
創作系の仕事では多く遭遇する困難の一つとして、自分のやっていることに納得できない、満足いくものが仕上がらない、さらには新しいイメージが浮かんでこないってことがある。ぶっちゃけるとスランプ、みたいな。あるいは思い詰めてしまうとか。
方向性が一方向に向いてしまっているから、新しいベクトルを吸い取るために何か新鮮なものに触れて刺激を受けた方がいい。その方法論は間違っていない...けど、それでも何の解決もしないことがある。そういう時には手掛けているあれこれをとりあえず封印し、距離を置き、なにか別のリラックスできるようなこと、遊び的なものをしたり身体を動かすことで、状況が改善することがある。
結局は自分の中で動いていた歯車がきしんでさび付いてきたので回り難くなってきた、それを基に戻すためには叩いたりするような刺激を与えるのではなく、ちゃんと回るようにあそびの部分を設け、普段使っていない部分を動かして通常利用の部分は休めて回りやすいような潤滑油を差すといったメンテナンスが必要なんだな、と。
あそびの部分を設けるように調整したり、潤滑油を差すような行為は人それぞれ。これをすれば絶対に良くなる的な万能方程式など無い。結局は自分自身の最良手を試行錯誤で見つけていくしかない。
ただ今回指摘されているように、刺激を受ければいいというものでは無く、普段使っている部分に休んでもらい、他の動きをしてみるってのもよい方法ではあるよね。普段していないのなら旅行とか買い物巡りとか遊園地に行ってみるとか食べ歩きとか。単に公園に寝そべって一日ぼーっとしているのもいいかもしれない。
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