急増する「後継者難倒産」、2018年度は過去最多の420件が発生(帝国データバンク) - https://t.co/2LHDH8ZKFv @YahooNewsTopics 後継者倒産の大部分は小規模企業。資本金1000万円未満で54.0%、5000万円未満だと9割超。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年4月8日
昨今色々と騒がれるようになった人手不足倒産や後継者難倒産。一般報道では得てして社会が悪い政府が悪い雇用市場が健全化したのが悪い企業は可哀想だ的な流れで伝えているけど、多分に煽り的、印象論的な話ばかりで、具体的にどのような問題が生じているのか、原因はどこにあるのかなどの分析ができるようなデータはほとんど出てこない。今件はそのような状況下で、久々に読める、実情が理解できるデータ。まぁ、帝国データバンクの分析記事的な報告書だから、当然といえば当然なのだけど。
書かれていることは代表者の高齢化が主要因、後継社長への引継ぎや育成が上手くいかず経営破綻で事業精算のケースも多い。大体指摘してきた通りの内容だったりする。「後継者の育成には最低でも3年以上かかるという指摘もあり」後継者不足による経営危機への警鐘はそれこそ10年単位で以前からなされていたのに。
後継者倒産の大部分は小規模企業。そして代表者などが高齢者なのが実情。企業の新陳代謝が上手くいかない事例が生じていて、それが多分に世代的に重なっているので、増えている感はある。団塊の世代を含めた前後の世代におけるトップが居座っていて、世代交代をしてこなかったために、突然死が相次いでいる感じ。
後継者がいなくて企業の命運が絶たれたってのは、突発性の事故や病気でない限り、企業トップ自身の判断ミスによる結果なんだよね。周辺環境の変化で、後継者候補が退いたというのもあるかもしれないけど、それにしたって代替案は用意しておくのが筋というもの。あれだ、伝統文化などで後継者がいない云々っていう話の内情と同じだ。
「後継者がいないから経営が悪化するのではなく経営が悪化してるから後継者がいない」
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年4月8日
「そもそも後継者を育てる気もない」
「言い訳倒産。低賃金重労働で募集しても集まる訳がないし、借金ありのお先真っ暗低収入社長何て継ぎたいと思わない」
コメントで大体補完されてる。
「求職者は、より条件の良い会社への流動化が進んでいる。企業は、給与改定や交通費支給等をせざるを得ないため、人件費が高騰し、体力のある企業と人件費を抑制せざるを得ない企業とでは採用充足率に格差が生じている。」
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年4月8日
一つ目は元記事のコメント欄で寄せられていたもの、もう一つは昨日発表された景気ウォッチャー調査でのコメントからのもの。昨今の人材不足倒産とか後継者不足倒産の類は、得てしてこれが原因なのだよね。人は理で動くという原則を忘れているのだな。
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