「専門用語はぜったいに使わないで説明してください」に即座に「無理ですよ」とお答えすることもありますね。
— KGN (@KGN_works) 2019年2月24日
「絶対に使わない、は無理です。血管、という言葉さえ専門用語に入ります。正確に理解したければ、ある程度の言葉は知らねばならないのです」という説明になりますが。
工学的な話をする場合に「数式を使わないで」というのは、概念を伝えることを諦めろと同義だったりしますからねえ...https://t.co/kyNuEX4se2
— KGN (@KGN_works) 2019年2月24日
専門用語や難しいように思える業界用語を使うと、それを使うと読めない人、分からない人が出てくるから使うな、というご意見をいただくことがある。そもそも専門用語とか業界用語の線引きをどこに定めているのかの定義も無く、それを禁じるってのは無茶な話で、それこそハンドルとかタイヤだって言葉として使えなくなるよな、という事になりかねない。あるいはグーグルで検索して該当ページ数が10万ページ以内のものを専門用語と設定する? バカバカしい。
言葉ってのは概念を具象化するためのものだから、その使用を禁じると、概念そのものが説明できなくなる。あるいはその構成要素をほぐした上で一つ一つ説明をしなければならなくなるので、それこそ百科事典級のものを作る労力が求められる。モノの例えでぼやかしての説明も可能だけど、それはあまりにも抽象化しすぎて、事実上間違いを伝えることになりかねない。まさに「分かり易いが正しいとは限らない」そのもの(もっともそのフレーズの多分は、意図的に間違っているものを分かり易く説明して、ミスリードさせるためのものって意味なんだけど)。
編集さんとかはよく、一般人にはわからないから簡単に直してというけど、そんなのは基本戯言だ。抽象的な「一般人」というのは無限にアホなのでそこに付き合ったら文章は死ぬ。それより大事なのは、自分が心の中でイメージする友人や親や恋人に、この伝え方で受けてもらえるかを考えるのが良いと思う。
— しかのつかさ (@sikano_tu) 2019年2月23日
文章はわかりやすくすればするほど良い訳ではないし、難解であればあるほど良い訳でもない。どちらも一つの文章の中に必要なんだ。そのバランスをどう取っていくかと言うことが、ものを表現するってことだと思うよ。
— しかのつかさ (@sikano_tu) 2019年2月23日
一般人向けにとか、普通のとか、一般的にはとかいう注意もよく指摘される。でもその一般とか普通って、どのような基準なんだろう。小学生向けの教科書で般若心境の原文を解説抜きで掲載するとかいうのはダメだろうってのは分かるのだけど。「26世紀青年」の世界のようなものを求めているのだろうか。
専門用語や業界用語は、その言葉自身が大きな意味、表現方法。それを用いるなというのは、場合によっては表現そのものを封殺していることにもなる。例えばその言葉が意味するものをページの外部や巻末などに説明するとかいうのならともかく、使わないようにってのは果たして表現方法として正しいのかな、という感は否めない。
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