これは私は昔から言ってて「ニートに〇〇の仕事をやらせろ!」ってのはその仕事をバカにしてるんだよね。
— もへもへ (@gerogeroR) 2019年4月27日
大抵そう言う人に「ならあんたのやってる仕事をニートにやらせたらいいじゃん」とか言ったら「俺の仕事がニートなんかにできるか」とか怒るんだよ。 https://t.co/IXbjyTDnJq
ロスジェネに農業させろというたり、ニートに農業させろというたり、何で他人に農業させようとする人は絶えないのか?バカでもできる簡単な力仕事だと思っているからやろなぁ。
— 事務課リー (@zimkalee) 2019年4月27日
これは当方も以前からそんな感じを覚えていたのだけど、一応簡単にでも覚書をしておいた方がいいのかな、ということで。非労働力人口としてカウントされる状況になっている人も多いであろう、自らが望んでなったわけでは無いニートやロスジェネと呼ばれる人たち(ロスジェネってのは厳密には世代全体を指すけど、ここではその世代のうち労働環境において恵まれない、虐げられた結果に陥った人たちという狭義の意味合い)。
そういう人達に、やれ自衛隊に強制入隊させろだの農業に従事させろという話が出てくるけど、指摘されている通り、そのような話にはいくつかの問題がある。まずは対象となる仕事を軽く見ていないか、侮蔑したような表現になっていないかというもの。同時に、ニートやロスジェネを、仕事ができない低能者としてまとめてしまっているのではないかというもの。何か色々な意味で違うだろそれ、という感じではある。
第一指摘されているようなお仕事は大昔のイメージとかをそのまま引きずって語られている気がする。今では農業にしても自衛隊にしても、単純労働とはわけが違うのだけどね。さらにこういう話には「つけるべき仕事というのは、現在手が足りないのだよね、ならばそれだけ高給が期待できるのかな?」というツッコミをしたくなる。
今の農業が、「バカでもできる簡単な力仕事」ではない事は確かなんだけど、本当は「バカでもできる力仕事」程度で生活していけるような仕事だったら良かったなあとは思うよ。30年前の稲作農家は今の半分の面積かつ全量農協出荷そして副業無しでも一家族やっていけてたし
— koume (@koume_nouka) 2019年4月27日
一方で、昨今においてちらほら見聞きする、単純作業......というか比較的専門職には見えないような職において、人材の質が低いがための悲劇の話については、見方を変えると、そういう本質の持ち主ですらその類の職につけるぐらい、労働環境が改善してきたのかな、という考え方もできるよな、と。大学の質が落ちてきた、大学生の学力が低下した云々ってのも、要素の一つとして、たくさんの人が入れるように基準が下がって来たというのもあるのかなとか、と同じかと。平均値の罠、とでもいうのかな。
それと同時に、労働に関しては、技術的なもの、専門的なものにはなかなか人が就きにくいのだから、相応の対価が必要になる(自動車免許を持ってないとダメだとか、さ)。それと同じで、普通の人なら就きたくないような仕事、昔なら3Kと呼ばれていたようなもの、に就いてもらうのにも、相応の高い手取りが必要ってのが当たり前となるべきではないかなという気がする。
昨今の中小企業の人材不足もつまるところ、そこにあるのだけどね。さらに見方を変えれば、そういう問題が出てくるってのは、労働市場が正常に動作している証ではあるのだけど。
コメントする