基本的には謝礼はこのような画像提供いただいた際には用意しておりません。
— テレビ朝日報道局 (@tv_asahi_houdou) 2019年4月28日
私がその場面に居合わせなかった場面を撮影された
貴重な画像をいただくということは十分に認識しているのですが
お支払いできません。大変申し訳ございません。
ご理解いただけますと幸いです。
朝日新聞フォトアーカイブ|料金のご案内 https://t.co/nDYYDWOsLh なるほどなるほど。 pic.twitter.com/H3Nqd4w3EG
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年4月28日
ソーシャルメディアの普及と浸透率の向上、写真や動画を容易に撮りアップできるスマホンの一般化に伴い、ごく普通の人がある日突然事件記者となったり、報道スクープ的な素材をアップする機会が得られるようになった。一億総報道記者というやつで、そもそも報道って不特定多数に知らしめること、その力を持つ存在のことだから、スマホとSNSがあれば誰もが報道の立場になれるよね、とは普段から力説している話で、写真や動画の取得ってのは、まさにそれが体現化されたまでのお話。事件は日常の中で起きているんだ、的な。
そのような状況下で、一般報道がSNS上の素材を取得して報道に使おうとする際に生じる問題がこれ。謝礼が出るのか否かを聞いたら「うちの規約では無いよ」というもの。ツッコミでクレクレ厨とどこが違うのかというのもあったけど、まさにそんな感じではある。
逆に、朝日新聞が提供する動画とか画像には、相応の対価を取るのだけどね。うちはアリだが貴方は無し。そうしないと儲けが最適化できないじゃないですか、というところだろうか。最近ではこの類に加え、提供を受けた動画や写真で何か問題があったら報道側には何の責も無く、撮影した側の責任になるという注意事項まで設けているところがある。傍若無人というのか唯我独尊というのか。
この類の話に関しては、「謝礼を支払う仕組みにすると、それを狙ってフェイクネタが投稿されるようになる」という指摘がちらほらある。でもフェイクネタが投稿されたとしても、それを精査するのは報道側の問題であるので、撮った写真や動画をタダで使わせろという理由づけとしてはかなり弱い。そしてフェイク投稿のリスクは専門の記者やジャーナリストなどからの買取の場合も同じ。社内記者だってノルマ達成のためとか信奉の充足のためとかでフェイクを投稿することもあるし、買取をしている専門のジャーナリストや写真家だってそういうことはある。
というか、そのような考えをしている時点で、SNSにおける写真や動画の投稿者を見下している、素材を道端に落ちている石ころのように見ている感はある。石をただでもらって何が悪い、的な。
「貴重な画像」と認識している素材に金を払えないという価値観がわからない。
— Katana Edge@中2超美少女 (@amiga2500) 2019年4月28日
テレビ局って「放送内容の価値」に対してスポンサーから金を貰ってるんじゃないのか。
こういう事を言うのなら、せめて「支払えない理由」を書くべきでは? https://t.co/B26EE9QWwN
「貴重な画像」と認識している素材に金を払えないという価値観がわからない。
— Katana Edge@中2超美少女 (@amiga2500) 2019年4月28日
テレビ局って「放送内容の価値」に対してスポンサーから金を貰ってるんじゃないのか。
こういう事を言うのなら、せめて「支払えない理由」を書くべきでは? https://t.co/B26EE9QWwN
報道は裏を取っていないと白状しているようなものでは。確認なしでは,出世のためにヤラセをしないように,社員にも給料出していけないことになる。実際に記者の捏造記事は時々あるし https://t.co/RuagyadXUc
— zorori (@hshinz) 2019年4月29日
なぜ払えないのだろう。テレビで使いたいくらいの価値があるから使用を願い出ているわけで、その価値への対価にお金以外の何があるのだろう。今どき、テレビで使ってもらっただけでうれしい人なんて皆無だと思うし。テレビより圧倒的に多い視聴者がSNSにはいるのだから。テレビのように編集されないし https://t.co/Ir4vAxfyZC
— 須賀原洋行 講談社まんが学術文庫カミュ『異邦人』発売中 (@tebasakitoriri) 2019年4月28日
マスメディア側から「この動画を使わせてください」と申し出る事例なのにも関わらず、素人側が「この動画を使って下さい」という事例の手法を踏襲しているからじゃないかと。ようはSNS時代に対応してない>「謝罪を支払う仕組みにすると、それを狙ってフェイクネタが投稿されるようになる」
— つるや@なろうにて小説連載中 (@tyurukichi_AA) 2019年4月29日
謝礼目当ての「ヤラセ」かどうかを見極める事も出来ないと威張ってどうするのか。 https://t.co/uxkKWoIJE0
— k u r i t (@kuri_kurita) 2019年4月29日
「謝礼を払えばヤラセが出てくる」と他局も弁明してましたが、謝礼目的でなくてもヤラセやフェイクは出るからこの言い訳は完全に「ダウト」
— ピクシー (日本人でよかった) (@pixie10ole) 2019年4月29日
あれかねえ。通信社から記事を買うってのも同じ話だろうし、社外写真家とかからのも同じでしょうに。そういうところからの素材にも「謝礼は用意しておりません」と断るつもりなのかな。違うよね、ちゃんと払っているよね。ってことは、相手によって払う・払わないの判断をしているわけで、これはとても失礼な話ってことになるのではないかな、と。
第一、指摘にもあるように、社内取材や既存の専門家から取得した素材ですらフェイクは日常茶飯事化しているし、今回の話のようにSNSから無料で受けた素材でも実はネタ写真や動画でしたと判明して赤っ恥を受けるような事例がちらほら見受けられるし。
色々な意味で、今の報道界隈は旧態依然な経年劣化状態にあるのだろうな、という感はある。
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