10年間、収蔵庫で資料を包んでいた気泡梱包材、いわゆるプチプチが、劣化してポロポロになってしまった様子です。博物館は、資料を未来へ受け継ぐ為、保存のための資材にも気を配る必要があります。これは失敗例。 #博物館 #学芸員 #浦幌 pic.twitter.com/GV2K5uhQsG
— 浦幌町立博物館(非公式) (@urahoromuseum) 2019年5月18日
気泡が入っている梱包材、いわゆるぷちぷち。最近では100均でも手に入るようになったし、オークションなどを利用する人も増えているので、身近さがさらに一歩近づいたという感じ。もっとも最近では梱包材として、強制的に箱に固定させるような硬質のプラセロファンとか、ぷちぷちのサイズが小袋の駄菓子サイズになっているやつとか、厚手のわら半紙みたいなものをくしゃくしゃにして使うとか、色々なツールが出ているようだけど。
そのぷちぷちが経年劣化をするとこんな感じになるよ、という動画。実物を見知っているとあああれねという程度で済んでしまうけど、知らない人には衝撃的なものに見えるに違いない。10年でここまで劣化するのか、と。実際には材質によるところもあって、ここまでひどくないタイプのもあるようだけど。
実のところ、これも以前言及した記憶があるけど、外干し用の洗濯もの用のハンガーとかも似たような反応を示す。何しろプラ製で一日中外の紫外線、雨が降ったら場合によっては雨風にさらされるから。まるで砂で作った造形のようにぼろぼろと。
結局のところ十年単位で梱包し続けるのにぷちぷちは向いていない...というか元々衝撃を避けるためのものだから、長期に安定した場所で置いておくものの用途としては向いていない。
折角なので経験談としてもう一つ。雑誌の付録などを同梱させる際に使われることが多い輪ゴム。その雑誌を長期保存をするつもりなら、必ず輪ゴムは取り除いておくこと。時間が経過すると溶けて雑誌とくっついてしまう。それこそ木工用ボンドのように。色々とえらいことになってしまって取り返しがつかない事態に陥るので、くれぐれも忘れずに。
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