根回しは大事というより、根回しみたいなことはしないというポリシーによる機会損失が実はめちゃくちゃ大きいという方が正しそう。目に見えた損失ではないので、目的の達成よりもプライドを優先しておける限りは変えずに済む。
— さのたけと (@taketo1024) 2017年8月1日
昨今では根回しというと事前の裏工作で、しかも不当・違法行為も多分に含まれる、ルールに沿ったものでは無いというイメージが強く刻まれてしまっていて、それをやるのは卑怯でしかなく、正々堂々とぶっつけ本番でやるべきだ、なんていう考え方まであるような気がするけど。よく考えてみると、事前の準備を否定してどうするねん、試験前に試験勉強をしないようなものじゃないのかな、という気がする。
根回しってもともと造園用語で、樹木を植え替えるに先立って1年くらい前から枝葉を詰めたり根を切って細根を促したりする作業を言うんですよ。
— 所長おち (@02320_ochi) 2017年8月1日
出たとこ勝負じゃなくて勝率を上げるための行為なんですけど、チートだと思うとフェータルな犠牲が出ますよね。
ちなみに「根回し」は園芸用語から来てて結構好きな言葉なんだけど、なんか「裏で手を回してる」みたいなイメージついてて勝手に気の毒に思っている。https://t.co/hjDRdflHAq
— 所長おち (@02320_ochi) 2019年5月1日
で、Wikipediaだけでなく辞書サービスなどで調べても同じ結果なんだけど、元々根回しってのは樹木を移植するに先立ち準備する一連の作業のことを指していて、それから転じて物事を行う際に事前に関係者からの了承を得ておくこと(下打ち合わせや事前交渉などの段取り)を意味するようになったまでの話。相手方とのやり取りも含めた、下準備というか、事前の手配を意味するわけだ。試験勉強の場合は自分だけだから、ちょっと違ったね。
無論根回しにはリソースが必要になるので、リソースの無駄使いなんて指摘もあるかもしれない。けれど、成功確率を上げるために事前に行えることの手口を用いるだけの話で、何も悪いものではない、とは思うのだよね。無論その手口の中で非合法・不当なものがあれば話は別だけど、それは根回しだろうと何だろうと変わらないからねえ。
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