公共事業の乗数効果

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これは以前も何度かネタにした記憶があるので、「乗数効果」辺りでサイト内検索をしてみてほしいな、という覚書をしながら。乗数効果ってのは思いっきり雑にいうと投資効果、リターン率みたいなもの。100円を出して100円分の効果が得られたら、1.0となる。100円を出したら200円分もの効果が得られると2.0。投資期待値みたいなものかな。

で、実のところ、この乗数効果ってのは「効果」の部分の算出が面倒くさいし考え方次第でいかようにも計算ができるので、はっきりこれだという正解は存在しない。株価のように、100円で買って200円まで値上がりしたから2.0倍に増えたって感じにはできないのだな。


さらに公共事業に関しては、ストック効果ってのもある。要はそこに存在して使用されることで得られる効果。さらには存在するだけで使用できるという安心感を得られるという効果。インフラが整備されていれば、そこなら生活がしやすいという認識ができ、地価があがる、人が集まるってところ。交番が用意され、街頭が整備されれば犯罪率が減るよ、とかね。この辺りは「シムシティ」をはじめとした建設系シミュレーションゲームで遊んだことがある人なら、あああれかとすぐに分かるはず。


結局この辺りの話って、前世紀の高度成長期ぐらいから出てきた、建設業の高給取りにやっかみ感を覚えた報道などによる、建設やらインフラへの軽視侮蔑的な印象付けが大きな影響を与えているような気がする。今現在の報道界隈が、ねたみやそねみを主な行動意欲としている様相を見るに、まったくの的外れではない、そもそも彼らはそういう生き物なのかな、という感があるのだな。

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このページは、不破雷蔵が2019年5月 4日 08:01に書いた記事です。

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