そもそも公共事業の乗数効果だって、内閣府や一部リフレ派が使っているのは、恣意的に数値を変更してわざと効果が低くなる様なモデルで、実際は1.5〜4くらいはあるんだよね。これにストック効果が加わるんだから公共事業が無駄なんてことあり得ないでしょ。 pic.twitter.com/4LrnHc724e
— ポリイカ (@politicssquid) 2019年5月3日
これは以前も何度かネタにした記憶があるので、「乗数効果」辺りでサイト内検索をしてみてほしいな、という覚書をしながら。乗数効果ってのは思いっきり雑にいうと投資効果、リターン率みたいなもの。100円を出して100円分の効果が得られたら、1.0となる。100円を出したら200円分もの効果が得られると2.0。投資期待値みたいなものかな。
で、実のところ、この乗数効果ってのは「効果」の部分の算出が面倒くさいし考え方次第でいかようにも計算ができるので、はっきりこれだという正解は存在しない。株価のように、100円で買って200円まで値上がりしたから2.0倍に増えたって感じにはできないのだな。
公共事業って乗数効果(フロー効果)だけで議論されて、ストック効果については全く無視されるけど、本来は公共事業の目的ってストック効果の方だよな。公共事業でインフラ整備する事で渋滞が解消されたり、より短時間で移動できるようになったり、安価で安全に水道を利用できたりするようになる。
— ポリイカ (@politicssquid) 2019年5月3日
そしてインフラ整備は一度行えば長期的に利用できる。毎年財政支出によりインフラ整備していけば、その効果はストックされて、さらに国民の利益になる。そこにフロー効果も乗算されるから、公共事業の経済効果が低いというのは本当に現実を見てるのかというくらい非現実的な考えだと思う。
— ポリイカ (@politicssquid) 2019年5月3日
さらに公共事業に関しては、ストック効果ってのもある。要はそこに存在して使用されることで得られる効果。さらには存在するだけで使用できるという安心感を得られるという効果。インフラが整備されていれば、そこなら生活がしやすいという認識ができ、地価があがる、人が集まるってところ。交番が用意され、街頭が整備されれば犯罪率が減るよ、とかね。この辺りは「シムシティ」をはじめとした建設系シミュレーションゲームで遊んだことがある人なら、あああれかとすぐに分かるはず。
よい電子レンジとか食器洗い機を買えば、長期的に恩恵が受けられるのと同じ考え(°ω°)https://t.co/O1E3jAtQEh
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年5月3日
長期的効用に関しては、算定が甘いだのなんだの喚く層がいるけど、結局できて効果が高いなら黙るお話でもあるしさ。必要以上に圧縮し過ぎて金回らない状態が続きすぎ、供給能力が細ってるのだから、継続的に作り続けるのは必要あるよね。
— moltoke◆Rumia1p (@moltoke_Rumia1p) 2019年5月3日
結局この辺りの話って、前世紀の高度成長期ぐらいから出てきた、建設業の高給取りにやっかみ感を覚えた報道などによる、建設やらインフラへの軽視侮蔑的な印象付けが大きな影響を与えているような気がする。今現在の報道界隈が、ねたみやそねみを主な行動意欲としている様相を見るに、まったくの的外れではない、そもそも彼らはそういう生き物なのかな、という感があるのだな。
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