被疑者の呼び方のマスコミルールと実名報道と

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先日からの数件の交通事故で加害者側、被疑者の呼び方が色々と違うよね、という指摘に対するマスコミ側の説明記事。色々と物議をかもしているけど、こういうルールをマスコミ内で創っていて、そのルールに従っているのだから文句はいわないでね、ということらしい。ならば最初からその旨を逐次分かり易いように開示して、それが正しく守られているのか検証できるような状態にしておくべきだろう。

「関係筋の話」「政府関係者の話」云々って時に、そのフレーズ毎に対応する具体的な領域があるという話があって、それって公知されていないのだから勝手ルール、内規みたいなものだし、その内容も確定したものでは無いし、守られているかどうかの検証もできないのだから、いい加減な話でしかないってのとさほど変わらない。

まぁ、そういう主張ならばそれはそれでいいとして。もやもやしていたのがすっきりと体現化したってのが指摘の点。被疑者、マスコミでは「被害者」と似たような音なので「容疑者」と表現する云々とあるけど、は犯罪者じゃないってのはよく分かるし、先日の「逮捕は刑罰じゃない」って話と通じるところがある。

でもそれならばなおさら、犯罪者と確定されるまでは実名報道、個人が特定できてしまうような背景の報道は一切抑えるべきじゃないのだろうか。というよりはそうしないと話の辻褄が合わない。昔はともかく今では、実名も個人情報の一つとなるし、そこから大いに社会的な制裁が行われてしまう。もちろん、犯罪者として確定した人に実名報道をしてもいいのか否かってのはまた別の話だけど。被疑者の状態ならばなおさら実名を使うべきではない。

「メンバー」とかはどうなるのかな、という話もある。そして今回「こういうルールがあるから」と出してしまった以上、今後このルールがどのように守られているのか、そしてルールに合わなかった話が出てきた場合、いかなる対処がなされるのか。注意深く見守りたいところではある。まぁ、会社の内規みたいなもので、都合よく勝手解釈するのは容易に想像ができるのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2019年5月12日 07:29に書いた記事です。

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