恐怖は共振して広がっていく

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元々はAEDでの救助に絡んだ話からのものだけど、いわゆる恐怖ビジネス全般に言えるポイントではあるので、覚え書きとして。

恐怖というベクトルの不安は意図的に他人に向けて発することで、伝播する可能性を秘めている。まぁ、言葉は悪いけど感染するという感じかな。共振という言い回しは言い得て妙ではあるけど。元々心の奥底にあった多様な思惑のうち、他人から恐怖という要素をぶつけられると、その思惑が共振して巨大化し、表面化してしまう。SF漫画じゃないけど、謎の電波を浴びて秘められていたDNAが発現する、的なもの。

だから自分が恐怖を覚える、不安を感じるのは別にいいけど、それに同意を求めたり、大声を上げるのはどうだろうか、というのはまったくもって正しい。

ただ一方で、この類の恐怖とか不安の類は、自分の中で秘めているとどんどん蓄積されてしまい、外に出さないとやり切れなくなってしまう。また、他人に意図的に感染させて同意を得ることで、自分の不安を減らせるのではという思惑も多分に生じる。自分だけじゃないんだ、という認識を得るわけだ。正しい理論でそれを鎮静化させる立ち位置の人がいればいいんだけどね。先日紹介したワクチンと伝染病の関係みたいだな。

さらにはそのような習性を利用し、自分のふところを温めるのに利用する輩もいる。震災後の放射線絡みの話がいい例かな。いずれにしても要注意であることに違いは無い。

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このページは、不破雷蔵が2019年5月15日 07:29に書いた記事です。

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