第8回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)の概況(厚労省) https://t.co/8XEk2Gz87V 本(文庫、単行本など)を多く読む保護者の子供ほど、本を多く読む傾向がある。保護者の真似をするからか、環境が整っているからか。 pic.twitter.com/BfYoeVXvK4
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年5月15日
定点観測調査ってのは大抵条件を同じにして一定期間ごとに調査を実施するもので、その時その時で回答する人は別物。偶然同じ人が回答したって場合もあるだろうけど、それとて少数。けれどこの縦断調査はあくまでも同じ人を対象に、定点観測の調査を実施し、その母集団がどのような歩みをしていくのかを見ていくもの。当然、調査の回数を経るに連れて母数は減っていくし、コストもめがっさかかるから、公的機関やそれに準ずる組織しかできない(できないことは無いけど、費用対効果が低い)。
で、今回の21世紀出生児縦断調査ってのは、同じ人を対象にずっと追いかけて調査をしていくというもの。調査項目はずっと同じものもあれば、その時その時で対象者の状況に合わせて特別なものもあったりする。今回は後者の質問について。
保護者が本を普段からどれぐらい読むかで区分した、その子供が本を読む度合いについて確認をしたもの。一部イレギュラーが生じているけど、おおよそ保護者が本をたくさん読んでいる環境では、子供も本をたくさん読む傾向がある。まぁ、本を読んでいなくても雑誌とかウェブ記事とかを読んでいる場合もあるので、文字離れ云々とは言い切れないけど、本を読む人は雑誌とかも読むよなあ、と。
保護者の男女差は有意的なものは認められず。これ、結局のところツイートでも述べている通り、保護者が本をたくさん読むってことは物理的にも心情的にもそういう環境が自宅内にあるわけで、だからこそ子供も本に触れやすくなるのではないかな、と。そして保護者の真似もしたがる、と。保護者が子供に薦めるってのもあるだろう。環境云々ってのは以前言及した「本棚の無い家」の話もあるからねえ。
他方、これって保護者の男女別に関しては、就業状態とか自宅にいる時間も考慮する必要があるかもしれない。結局は自宅内の物理的環境以外に、どれだけ子供に「本を読んでいる姿」を見せることができるかってのも影響していると思うのだよね。
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