フォロワー何人集まらなかったら解散、本が何万冊売れなかったら辞める、人気投票でトップでなければ首。自分の意気込みや仕事、成果物にかけた思いを託すのはかまわないのですが、受け手への脅迫材料的とする手法は、あまり気持ちの良いものではありません。対象そのものへの評価が醒めてしまいます。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年5月23日
先日もツイッターのタイムライン上にちらほらと見受けられた、この本が売れなかったら自分は今の仕事を辞めるという宣言と、それを本そのものの宣伝文句に使っているようなプロモーション。何となく違和感というか、読み手に脅迫をしているというか、訴求方向性がずれてやしないか、という気がするのだな。
このお菓子は美味しいから食べてよ、というのなら分かるけど、お菓子を食べてくれないと俺は飛び降りるよ、というとお菓子そのものの評価が吹き飛んでしまう。まだクラウドファンディングならば行為をする人自身の支援という意味合いもあるけれど、一般商用品でそれを行い、しかも進退そのものがプロモーションのメインと化してしまっている。それぐらい良いものだ、という話のつもりかもしれないけど、受け手からは俺様の為に買えって話に受け取れてしまう。
これって昔の漫画などでよく見られた描写、ゴムひもの押し売りとどれほどの違いがあるのだろうか。
その手の手法を使いたがる人は、ウリナリとかASAYANにハマってた世代なのかなあ... https://t.co/hQ60n2j83w
— 名無しブラックハンド総帥 (@nns_blackhand) 2019年5月23日
「電波少年方式」ですね。これを広めた日テレのT部長の罪は重いです。 https://t.co/6qf6uRUv8U
— さくらこ砂岩魂( • ̀ω•́ ) (@s_k_r_ko) 2019年5月23日
この路線で思い出すのがウリナリのポケビとブラビなのだけど、あの人らはまだ切迫感はなくて番組的な座興だなあぐらいには思ってた。https://t.co/uUC5N40AY2
— KAZZ@6/1とりスタ (@kazz_kazz_kazz) 2019年5月23日
まあ、あれですよ。ガチ目標としてそういうのは掲げない方が良い。シャレにならない切迫感や悲壮感が醸し出されるようになってしまうと、見ていられなくなってしまう。たとえ彼らに1ミクロンの興味もなかったとしても。
— KAZZ@6/1とりスタ (@kazz_kazz_kazz) 2019年5月23日
この類の手法って昔から一定度合いはあったのだろうけど、明確な形でメディアに乗せてテンプレ化したのって、調べた限りでは指摘されている通り、電波少年とかウッチャンナンチャンのウリナリ!!あたりがベースというか一般的なものらしい。そういや某数ダース単位のアイドルグループも、機会ある毎に似たような手法を使っているよね、的な。
結局この手法って、受け手への脅迫じみた話となってしまうのに加え、舞台裏というか内部事情を暴露されたような形になって、興ざめしてしまうってのもあるのだよね。カワイイ着ぐるみの舞台劇を見に来たのに、中の人があぐらをかいて酒かっ食らっていたりたばこを吸っていたり後輩いじめをしている情景を見せられている......というかむしろそれを前面に出されているような感じではある。
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