絵描きさんもそうだし、シナリオライターも「このゲームの仕事やりました!」と言うのすら禁じられてる契約、すごく多いです。むしろ禁止がデフォ。最近は権利元に確認すればSNSでの発言・宣伝は都度OK、というところも増えてきましたけど。
— 坂東真紅郎@隠居中 (@sinkurou) 2019年5月26日
まあ、囲いこみというか、誰が作ったのか明かさないことでクリエイターの他社引き抜きを防ぐ方式がまだ生きてる感じ。
— 坂東真紅郎@隠居中 (@sinkurou) 2019年5月26日
指摘されている通り、情報の伝達がまだ限定的で情報発信も個人ベースでは容易では無かった昔においては、ヘッドハンティングされるのを防ぐ目的で、何らかのプロジェクトにたずさわっていてもそれを語ることはまかりならぬ、経歴として用いてはならぬっていう契約があったりする。版元に確認すればSNSではOKとあるけど、それも本来はおかしな話。版権物を使ったあれこれをするのならともかく。
一方で、携わっていないにもかかわらず肩書としてアピールしたり、携わっていることには違いないけどかじ取りとかメインのキーパーソンではないのに中心人物のように語る(事実上の経歴詐称)ってのもあったりする。さらには引き抜きなどを避けるため、ダミーの立役者を会社側が立てて宣伝広報に使うとかね。
情報の性質が大きく異なった今においては、昔の慣習をそのまま引きずる必要も無いのでは無いかな、という気はするのだけど。そりゃ普通のサラリーマンが前職を名刺に書き記すのは変だけど、クリエイター系は自分のしてきたことそのものが自分自身という存在の説明になるのだからねえ。
「◯◯の仕事やりました!」と公言できないお話について、フリーランスなら知っておかないと損する余談。
— 師走トオル pixivFANBOX始めました (@SiwasuToru) 2019年5月26日
SNSは無理でも職務履歴書になら書いても大丈夫なことが多いです。対価なしにそこまで禁止する場合は独占禁止法に違反する可能性があるとの見解を公正取引委員会の諮問機関が出してるぐらい。 https://t.co/JDFbcdMnoZ
人材と競争政策に関する検討会 報告書 35P、36Pより。 pic.twitter.com/S2cncOxoY2
— 師走トオル pixivFANBOX始めました (@SiwasuToru) 2019年5月26日
ただこの辺の話で以前どこかでやったらあかんヨというのがあったなと思って探してみたら、ちょうど指摘している人がおられた。対価無しでの口止めはあかんよ、法に抵触するかもしれないよ、というお話。
正直なところプロジェクトを運用していた企業自身の立場としては、構成員についても守秘義務対象にしたいって気持ちは分かる。けどそれは個々の構成員の勲章をはく奪するようなものだから、相応の対価が必要になるはずなんだよね、そしてその対価をしっかりと計算して払えるようなところなら、そもそも対外的アピールの際に経歴を出した方がいいなと思うような状況、つまり転職など、をする状況にならないよなあ、という気もする。
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