「若者が政治家に背を向けたら、政治家も若者に背を向ける」

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先日回って来た年金回りのお話がトリガーとなって出てきた論調の一つ、若者の選挙離れというお話。トリガーのお話自身は結局のところ、また朝日か事案ということでようやく種明かしをする人が出てきたのではあるけど、結局のところ若年層の投票率が低いことに変わりはないよ、ということで、分かりやすいフレーズを。

もっとも調べた限りでは、内閣府などの長期的な定点観測調査の投票率の推移を見ると、どうも年齢階層別の傾向に加え、世代別の傾向が影響しているようなんだよね。昔の若年層はそれなりに投票率が高かったりする。というわけで、どうやらタイトルのお話は「今の若者が政治家に背を向けたら、政治家も若者に背を向ける」とした方がいいのかもしれない。

ともあれ、ただでさえ人口構成比で年齢階層区分をすると若年層の方が少ないご時世。その上で若年層の投票率が低いのなら、政治家もそちらの方を向かないのは当然の話。これ、結局のところ選挙で投票をしない人ってのは、存在そのものが無視されている、無視できるものってことなんだよね。だから「政治家も若者に背を向ける」ってのは卑怯だとか怠慢とかいうレベルの話じゃなくて、ごく当たり前のことだったりする。大学の講義で欠席している人には資料を渡せないし、単位を与えなくてもいいよね、というのとさほど変わらない。

この状況を端的に説明したのが、「若者が政治家に背を向けたら、政治家も若者に背を向ける」。


選挙に行って投票しなければ、その投票で生き死にが判断される政治家にとっては、存在しているかどうかわからないってことと同義なんだから、軽視されても仕方がない。

正直なところ、投票者が一人増えれば、棄権票は一票減る。今まで投票など面倒くさいと棄権していた人が足を運ぶようになることで、事実上二票分の変化が生じることになる。たかが一票には違いないけど、されど一票であることもまた事実なんだよね。

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このページは、不破雷蔵が2019年5月27日 07:54に書いた記事です。

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