積み本は読まぬ本

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本やプラモをはじめとして、趣味の対象となるものは、とりあえず現物を確保したけどそれを実際に精査することなく、まずは積み上げて、それを見て満足してしまう現象がある。積読(つんどく)って言葉があるぐらいだし。で、その積み上げる行動で何が起きるかというのを端的に表した良い作品。

というより逆に、積み上げた対象がますます増えていくのって、これも原因の一つじゃないかな、という気がする。つまり積めば積むほど実際に手をつけることが難しくなるから。

今件非常によく理解できるのは、当方自身が現在大規模なサルベージ掃除中で似たような状態にあるから。始末の悪いことに、本棚はあるのだけど、必要なものとか残しておくべきものをとりあえずということで、本棚の上に積んでおく状態となっていて、事実上平積みと同じモードだったりする。当然、どこに何かあるのか分かりにくいし、分かったとしても手が出せない状態。結局、手を付けにくくなってしまう。

電子書籍が好まれるのも、この積読状態になっても「読みたい本を取り出す面倒くささ」が無いってのが大きいのだろうなあ、という気がする。手持ちとして確認できる、所有していることの満足感だけでOKってモードになってしまうのだな。でもそれだともう一つの実品の活用による満足感が得られないので、ますますアイテムを積み上げてしまう。ああ、これが趣味の造形を積んでいくと加速度的に増えていく理屈なのか。

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このページは、不破雷蔵が2019年5月28日 06:49に書いた記事です。

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