ネットが普及してから言葉の変化は加速度を増していて、誤用がそのまま新しい意味で定着する事もある。もともと日本語は第二次世界大戦前の言語が読めない唯一の国ってくらい変化の激しい言語らしく。逆に西欧の小国では、1000年以上前の文章がそのまま読める言語もあるそうで。
— karzusp (@karzusp) 2019年5月27日
インターネットの普及浸透と、そのインターネットで情報が伝達され蓄積されることによって生じる情報の質の変化、本質そのものの変貌ってのは、さまざま概念を変質させていく。恐らくは人類有史始まって以来のダイナミックな革命が起きているのでは無いかな、という感はある。産業革命以上の大きなものに違いない。
で、今件で指摘されている件も、その変化によるものの一つ。情報の投げ合いが容易になって、しかもその投げる要素となる情報を投げる人がやたらと増えているので、えらいことになっている、と。これだけ情報のやり取りが増えれば、その過程で生じる変化も加速化するよね、というのは当然至極。
これって実は生物の進化とかと同じ理屈。薬品の開発などで行われる実験でも、世代交代が短期間で生じる微生物を使うよね。あれは結局DNAとか体質の変化という情報の変化が人間よりも早く生じるから(代替わりによる情報の変貌)。やり取りが累乗的に増え、発信元が増え、発信者の情報量が増えれば、情報のやり取りで生じる変化も加速度的なものとなるのは当然の話。
そして元々の指摘では日本語ってことになっているけど、この変化は恐らく日本語に限った話ではないと思う。どのような言語帯でも似たような変貌が生じているに違いない。
こういうことがあるからこそ、個人的にはグーグルが10年以上前の記録を半ば放棄したってのは暴挙に等しいものだと思う。また、それこそ年単位でネット上にあふれる表現を記録しておかないと、それこそ10年ぐらいの単位で昔の言い回しの解読が難しくなってしまうという事態も生じてくるかもしれない。ネットスラングとか死語という形でネタ的にするようなレベルでは無く。
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