金融庁の報告書で2000人が集まったとされるデモの報道

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老後資金に年金以外の2000万円が必要とした金融庁の報告書をめぐり、政府の説明や年金制度の改善を求めるデモが16日、東京都内で行われた。

金融庁の年金にかかわる報告書で生じたとされるデモ。実質的には報告書はネタに使われたのみで、テレ朝の報道によるところが多分なんだけど。2000人とあるのは2000万円にかけたぶぶんもあるのだろうなあとか、この類のデモ報道では引いて全体像を映すってのが無くなったよねとか、写真に出ているだけでもプラカードに書かれている内容からは、単にインパクトのあるフレーズを持ち上げて騒いでいるだけで本質は何もわかって無いでしょとか。

今件事案では繰り返し説明していますが、指摘されている金融庁の報告書は単に現状の追認をしたに過ぎず(ここが重要です)、使われている値も既存の公的資料からのもの。騒ぎは多分に、内容を曲解・扇動して報じたテレ朝の某番組を原因とするものです。元々公的年金はそれのみで受給時の生活を維持できる想定では無く、その事実が多分に認識されていることは内閣府の年金に関する世論調査でも明らかになっています。まずは原本を読むことを強くお勧めします。


そもそも「年金返せ」「年金溶かすな」「年金払わず2000万円ためろ」などというフレーズが見られますが、これらは年金制度そのものやその現状を理解していない証でもあります。「高校で社会科を教える男性教諭」のお話は、大人として制度を正しく理解せずに子供に教えているのかと、残念感すら覚えます。

一連の報道も世論を煽る形での表現が多いのが残念です。何か理由があるのでしょうか。


で、解説コメントもこんな感じ。やっぱり文字数が足りないよね。騒ぎたい、叩きたい相手がいるから何となく飛びついた、本質的なところはどこまで理解しているの、そもそも騒いでいる内容は昔からのものであるわけだし、掲げているフレーズは「自分達は実情を理解していません」と暴露しているのと同じなんだよね。報道もトンチキなものばかりだし、ヤフコメの一般の人も多分にナニがアレだったりする。2009年の選挙の時の年金問題の話を思い出して騒いでいるだけな気もする。

自分に十分な公知力があれば、テレ朝が欺瞞放送をして騒ぎ出したのを感知して即時に、大元の資料を分析し家計調査のデータも添えて「金融庁のは当たり前のことしか書いてない。テレ朝の扇動プロパガンダだ」と知らしめて、騒ぎを止めることが出来たのかもしれないと思うと、悔しいよ、ほんと。

関連キーワードの検索評価も例のYMYLとやらで落ち込んでいるので、気になって調べた人も当方の該当検証記事に当たらずに惑わされた可能性も多分にあるのだよね。YMYLは中身の検証ができないグーグルが、単純に企業は偉い、個人はダメとのレッテル貼りで進めているので、こんなことになる。


同じ報告書に絡んでこんな話も。ワゴンセールですら生ぬるいかもしれない。ゴミですら優しい表現な時代なのかもしれないなあ、と。

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このページは、不破雷蔵が2019年6月17日 07:54に書いた記事です。

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