CMカットの功罪

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情報の保全が容易になると、かえって油断したり軽んじてしまった結果、気が付いた時にはもう遅いという形で記録を残し損ねてしまう、意図的に外したけど後から考えてみるとそれこそが価値あるものだったってことは良くある話。

企画ものとかネタものとか一発芸的なものって、黒歴史になることも多いし、何らかの形でライブラリ化される時にも外される(権利的な問題が生じることもあるので)ことが多いから、かえって歴史の上では価値が出る。検証の際にも良い情報となる。

指摘されているように、ビデオテープで録画された放送の類は、その放送自身とともに、当時放送されていた短時間のニュースとかCMが、むしろ番組本編よりもそれらの方が価値が出ることもある。当時はビデオテープは高額で記録できる時間も有限だったため、番組を記録するのが一義である以上、CMは出来るだけ削って節約したくなるもの。でもその節約が、実は仇になってしまったという。

ビデオテープの場合、引用ツイートのレス部分でも触れられているけど、どんなに好条件で保存していても10年単位で時間が経過すると物理的劣化は免れず、画質の劣化ならまだマシで、再生できなくなってしまうってこともよくある。当方もサルベージの中でそういう事例と多々遭遇してきた。テープ全体がカビに覆われていたなんて事例もあるほど。再生はもちろんできず......というかそんなものを再生したらビデオデッキそのものが壊れてしまいかねない。

当方も手持ちのVHSテープはすべてデータ化し、その中には色々なテレビCMも残っていたので、時間が出来たらこの辺りは整理して披露したいものだ。その前にβのテープを発掘してデータ化することを考えないといけないけど。

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このページは、不破雷蔵が2019年6月25日 07:56に書いた記事です。

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