お薦めするとき、されるときのNGワード

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良いものを薦める時にあえて相対的に劣っているものを持ってくる必要はないし、まだ未体験の人を卑下することはない。よく指摘される話だけど、つい夢中になってやってしまいがち(それだけ推す対象へのラブ感が強い証でもあるのだけど)。同時に、単に強力にプッシュするだけというのも、ウザったく思われるところもあるので注意が必要になるのだけどね。

今件の指摘はなるほどもっともなもので、素直に「そうか、損してるのか」と受け止められればいいけど、多分に自分が卑下されたような思いを抱いてしまい、反発心が最初に湧き上がってしまう。対象物の良し悪しより先に。そうか、例の「まだ東京で消耗してるの?」も、今では半ばパロディ・ジョークタームとして浸透しているけど、根本部分にはいきなり相手の実情の否定に入ってるから反発感が強いものとなるのだな。例えば「四国はいいよぉ」じゃなく。

無論その方が、相手に与えるインパクトそのものは大きなものとなる。寝ている相手を起こす時に目覚まし時計を鳴らすとか起きなさいと声をかけるとかじゃなく、突然棍棒で殴りつけるようなもの。ただそういうことをすると、多分にやられてしまった行為そのものへの反発が大きくなってしまう。

方向性は異なるかもしれないけど、例えばウェブ広告での新しい技術、スクロールしてくるオーバーレイ広告とか、勝手自動再生する動画広告とか、最近では時間差で巨大化してサイトのデザインを狂わせるプレート広告とかもまた、印象付けを強いものとするための手法には違いないけど、反発心の方が強くなってしまう。逆効果という感じは否めないのだな。

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このページは、不破雷蔵が2019年6月20日 08:05に書いた記事です。

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