料理の手間は省けるならばその方がいいよね

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ホットクックってのはクックパッドの親戚とかじゃなくて、シャープのヘルシオシリーズの調理器、水なしで自動調理をしてくれるという鍋......ってそういうものがあったのか。説明には「ホットクックは、水を使わず火も使わず料理ができる新しい調理家電。食材を切って調味料と一緒にお鍋に入れたら、あとはおまかせ。簡単なのに、あっというまに健康ごちそう料理の出来上がり」とかあって、まさに未来に生きてるよなという実感がある。

無論昔はこんなものは無かった、それこそテレビアニメに出てきそうな類のものだから、それを使うってことになると反発が生じるのも理解はできる。ただこれって、ぶっちゃけると自動炊飯器の発展版みたいなもので、これを否定するってのは自動炊飯器も使うなってことになりかねないんだよね。

手間をかけるほど不幸云々ってのは言葉足らずかもしれなくて。要は投入するリソースが多いと、期待が外れた時のダメージも大きくなるってこと。チップが1枚だけなら外れても大して痛くは無いけど、100枚もかけていたら外れた時のダメージは大きい。

そして以前誰かが言っていたけど、子供への食事作りはお供え物だって話がある。美味しく受け取ってもらえるかどうかなんてのは気まぐれで(無論衛生面とか栄養面とかは考えなきゃいけないけど)、美味しく食べてもらえて好反応があったらラッキーだったぐらいの感覚で対応する必要がある。その観点では乱雑に考えるとかいい加減な姿勢でって意味じゃなく、自分のためにも、そして相手に気遣いをしてもらわなくて済むようにとの観点でも、余計な手間は...というか、省略できるプロセスがあるのなら、そうするに越したことはない。

料理を作っているのを見せるのも食育の一つだとか親の愛情のアピールだって主張もありといえばありかもしれない。例えば極論として、全部放り投げればすべて料理をやってくれるロボットがあったら、それに調理を任せてしまった場合、子供は料理に関して親の事をどう思うのか、とかね(でも料理の選択とかで一生懸命考えていたりするのだろうけど)。ただそれで浮いたリソースを自分遊びとかに使っているとは限らないし、それこそ先の炊飯器の話とか食器洗い機同様、使える道具は積極的に使った方が賢い話ではある。

結局ホットクックとかレンジ調理が一部で叩かれているのは、それがまだメジャーでは無い、浸透していないからではないかな、という感はある。何しろ数年前は、中食の利用自身が疑問視されていたぐらいだからねえ。夕食のおかずに買ってきた総菜を1品加えるのはありかなしか、って話が本気で討論されていたぐらいだから。

ホットクックなりレンジ調理で美味しい料理がいただけ、作り手側もリソースの節約ができるのなら、それに越したことは無し。それがイヤだというのなら、それこそ自分で狩りをして肉を採ってくるところから始めねばならないのでは無いかな。無理だよ、それは。

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このページは、不破雷蔵が2019年6月 6日 07:53に書いた記事です。

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