ドイツの高級紙シュピーゲルが、ボロボロになった風力タービンの絵を表紙に使って、ドイツの再生可能エネルギーへの転換は失敗する、と特集。反対運動の起こっていない風力プロジェクトはない。「太陽光発電は原子力の450倍、風力は天然ガス井の700倍の土地を必要とする」https://t.co/ZPbncefOPN
— 北欧の理想と現実 (@yasemete) 2019年6月9日
既存のエネルギー生成技術はレトロで非効率的で悪しきもので、自然エネルギーはかっこよくて最先端で効率的で正義の味方で人類を救う救世主みたいなもの。こういう思いをしていたことが当方にもかつてありました、的な。けれど実際には少なくとも現行技術ではそういう話とは程遠く、下手すると既存のエネルギー生成技術以上に悪な存在だったりする。その辺りはちょいと引いて冷静な目で考えればすぐに分かるはずなのだけど。
どのような技術にも長所もあれば短所もある。それを見極めて、適材適所で使えばいい。太陽光発電にしても現状の発電能力なら、せいぜい自宅の屋根につけて家庭の電力消費を抑えるってのが無難。それでも火事などの災害時には勝手発電で対応が大変になるかもしれないけど。
指摘もされているけど、土地の必要性について考えれば、やたらと大きな面積が必要になる。土地が余っているような場所ならいいけど、そうで無ければ資源の無駄。そしてこう面積が必要になるってことはそれだけリスクも大きなものとなるし、メンテナンスも大変になる。教室内に生徒を集めている時と、校庭全体に広がっている時と、先生はどちらが大変かな、と。
リプライで指摘されているけど、永久機関的なイメージのある地熱発電も、実のところ技術的には詰んでいたりするってのがあるし。
フォーブスは再エネに懐疑的で、以前にも再エネは環境負荷が既存の火力・原子力より環境負荷が高いと指摘してましたね
— 各務原 夕@吾はもっと休みたい (@nekoguruma) 2019年6月9日
再生エネ、分散的過ぎるので広い面積をそれに占有されてしまうし、災害の被害をむしろ受けやすいイメージ。広範囲に散らばってるため、台風等の災害の多い日本だと微妙な感じは強いし、再生エネバブルの時に粗製乱造したのはそもそも災害に弱い無茶な立地に立ってたりもするから(斜面簡易設置みたいな
— moltoke◆Rumia1p (@moltoke_Rumia1p) 2019年6月9日
実際、台風で崩壊してた太陽光パネルとか無数に発生してたしねー。それに、出力変動が激しすぎて、火力発電所を出力調整しながらの運転しなきゃいけない。当然燃費が落ちて、環境負荷が高くなるってことに
— 各務原 夕@吾はもっと休みたい (@nekoguruma) 2019年6月9日
フォーブスの方向性ってのもあるのだろうけど、少なくとも今回のツイートやそのリプライで指摘されている事は、雑誌の方向性云々とは別のお話。洋上の風力発電もメンテや耐久性の問題があるからねえ。要は大体その辺はゲーム脳的な発想で優位性を主張しているに過ぎないってことだったりする。理想を語るのはいいけど、現実と理想を入れ替えちゃダメだよ、ということ。
...という話をすると、感情論で逆切れしてくるってのがオチなんだよな。困ったものだ。
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