人を紹介するのはその人を保証することを意味する

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ネットの普及で他人との意思疎通が容易になり、コミュニケーションが活発化し、情報の精査も簡単にできるようになって、人材のマッチングも間違い無く活性化している。類似業種・業態内で人の紹介なんて話も数はけた違いに増えているはず。普段からよくやり取りしている人の特性を知っていて、別のところで似たような話で人手を求められた際に「そういうことを得意とする人を知っていて、その人は今仕事募集中なんだけど」というマッチング的な情報提供をすることもできるようになった。

けどその時に、多かれ少なかれ、自分自身の信用も担保に入れているということに注意が必要となる。もし自分が推挙した人物が推した先で問題を起こしてしまった場合、起こした本人はもとより、推挙した自分にも責が生じ得る。なぜこんな問題のある人を紹介してしまったんだ、とね。行為者自身だけでなく紹介者にも責任が生じてしまう。

理不尽な、と思うかもしれないけど、よく考えれば当然の話。単純にスキルのある無しだけでなく、人として信用できるかどうかの精査が成された上で、紹介されたと相手側は判断する。その期待に添わない実情だと、本人だけじゃなくて紹介した人まで信頼が損なわれてしまう。なぜこんな人を(できる人だとして)紹介したんだ、とね。

ゲームや転生物のように多様なステータスが具体的に数字化されていて、それを誰もが閲覧できるのなら話は別なのだけどね。世の中そういう風にはできていないから、他人により人選ってのをある程度は信頼しなきゃならない。けどそういう時にひどい人材と評価される人を紹介してしまうと、紹介した自分の評価まで落ちてしまう。なぜそういう人を「推挙するに値する」と勧めたんだ、って。

「そんなこと言われても当人の内面まで分からない」ってのなら、そのように推挙する際にも伝える必要がある。怠け癖がある、締め切りを守らないってのが分からないのなら、とにかくこの技術があるってことだけは確か、でも仕事っぷりまでは不明だよ、ってね。自分の知っている情報を並べ、不明な部分、マスクデータはそちらで調べた方がいいね、ってところ。

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このページは、不破雷蔵が2019年6月12日 08:00に書いた記事です。

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