マンガ業界のアシスタント不足って、一部業界の人手不足といっしょで十分な金を出せば来る人はいるんじゃないですかね。金も出さずに人が来ないってそりゃ来ませんよ。週刊連載とかする場合のアシスタントは出版社がバックアップしないと無理だと昔から思います。しないならしないなりの結果が。
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2019年6月21日
でも、変わらない人に変化を求めてもムダだから、一部のマンガ家やアシスタントは出版社に頼らない仕事の仕方を模索してるわけで。使えないマンガ家が出版社から見放されるように使えない出版社もマンガ家から見放される。それだけだと思います。
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2019年6月21日
タイトルで終了案件。お金の部分をリソースとしてもいいのだけど(お金って概念的には結局多様なリソースの具体的表現のためのツールだからね)、マンガ業界のアシスタント不足に限らず、世の中の人手不足の多分はひとえに、お金不足...というよりは提供するお金をケチっているのが問題。
受ける側の立場になって考えてみれば容易に分かる事。そのお金で自分のスキルや時間を提供する動機が得られるか、中長期的に心身を呈する価値があると判断できるか、さらにはそのような場に足を運ぶように勉強したり訓練をするモチベーションが起きるか。ゼロイチの話ではないけど、対価の引上げ、というか正当化は、その時ののみの人材の補充可能性を引き上げるだけでなく、将来に至るまでの人材プールの潤沢化を促す効果がある。
無論お金だけがすべてでしゃない。けど、お金ってのは大きな、そして分かりやすい、手を打ちやすい要因ではある。昔の佐川急便の宅配業者バイトにたくさんの人が応募し従事した理由を思い返せば、理解は容易にできるはず。
需要と供給に従い、雇う側と雇われる側の力関係は変わってくるし、それに従って対価の相場も変化していく。いや、対価の相場もまた、力関係の現れの一つか。その辺の極めてシンプルな経済的概念を認識せずに、頑なに昔の環境のままを維持して状況の悪化に首を傾げる人も確かにいる。それって進化に対応できない動物の種族と同じなんだよね。
変わらない人に変化を求めても無駄、出版社を見捨てる人がいる、見放される出版社って辺りをキツい表現だと思う人もいるかもしれないけど。似たようなことを逆の立場では多分に行われていたわけであるし。経済的な力関係を考えたら、かまっている余裕などないよね、と。
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