「もし人類が滅亡したら『次』の繁栄は無い。なぜなら採取が容易な地表の金属資源を採り尽くしてしまっているので、『次』の類人猿は金属器文明を作れない。どうにかそこをクリアしても今度は石炭で詰まる」って説は聞いたなあ
— ニド (@2ewsHQJgnvkGNPr) 2019年6月23日
「鉄の還元、再加工」まで到達できれば都市鉱山依存でエコシステム維持できそうですが「地表の金塊銀塊の人力加工」「錫や銅の鉱石からの製錬」を経由せずにそこに到達できるかな......? みたいな疑問
— ニド (@2ewsHQJgnvkGNPr) 2019年6月23日
人類が滅んだり何らかの理由で地球からいなくなったら、地球に次の文化生命体は発生し得るのかという問題。SF系創作では永遠のテーマだし、思考ゲームとしては非常に興味深いテーマには違いない。
で、その論のひとつとしてよくあがるプロセスが引用されているような内容。文化を築き上げる素材を現人類がほとんど費やしてしまっているから、次に発生し得る「者」たちは非常に苦労するだろうし、恐らくは科学技術の歩みが不可能になるだろうというもの。
これって「星を継ぐもの」の惑星ミネルヴァがそんな感じだった。あの話の星では金属資源が星から脱出するための宇宙船に使われて星の外に持ち出されてしまっている。物理的に奪われているので、過去の文明が滅んだ後に風化するなどして星に還るなんてこともない。ただそのような悪条件でも、あの星は宇宙に飛び出すまでの科学技術を生み出す事には成功している。
ただこれらの仮説は、あくまでも次の文明が現文明と同じようなプロセスを歩むということを前提にしている。「シヴィライゼーション」の文化ツリーが固定されていて、それしか使えないという感じ。環境が異なるのなら、異なる環境下で最適化された上で、相応の文化が花開くだろうし、現文明が想像もできない方向性のものが生み出されるかもしれない。
だから今件のような話は、現存している貴金属を利用する、現在の文明と同じような歩みを営む文明は生じ難いかどうかという話でしかない。さらにいえば外部に持ち出されているのではないから、風化するなり分解されるなりして元の物質に近いものに戻るので、むしろ前文明の近場に新しい文明が起きやすい気がする......ってああ、これって文明の断絶が短時間で起きたという設定の物語で結構ある設定だな。
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