若者に警鐘 諦めずに投票して - Yahoo!ニュース https://t.co/DAIyLa0EgU 「7月に行われる予定の参院選を前に、選挙について描かれたイラストがTwitterで話題を呼んだ。投票率が低い若い有権者に「諦めずに選挙に行って若者が搾取されるような流れを変えよう」と呼びかけている」
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2019年6月25日
先の「投票棄権者が投票すれば他の人が当選する」的なイラストへのまたバズ的な記事 https://t.co/sjMWrRZpfN 選挙のたびに出てくるイラストってことと、「無投票者が落選している候補者に投票するとは限らないよね」という当たり前のツッコミ。
— 140gnews (@140gnews) 2019年6月25日
先日ツイッター上でちょいとバズった、選挙に関するイラスト。要は投票していない人が投票すると当選した人以外の候補にもりもりと票がいくので現状をひっくり返せるかも、若年層は投票しよう、搾取されるな的なアジテーションのお話。若年層の投票率を上げることで、被選挙人の方向性に影響を与えるのは事実ではあるけど、その一方で投票をしなかった人の投票しない理由は多様であり、実際に当選した・当選しそうな候補以外に投票する意思はあったんだけど自分が投票しても結果は変わらないから別にいいや的な考えで棄権をした人がどれだけいるか。
つまり、投票を棄権した人の多くが別候補に投票する意図を持っているという前提は、非常にムシのよい考えでしか無く、想定としてはネタレベルのものでしかない。投票しない人の意見を確認するわけにはいかないし(そもそも選挙にしても調査にしても、参加した人のみが存在するというのが前提だからね。意思表示をしていない人は結果に同意するという意味でもあるのだから)。
他方、今件の2枚目のようなイラストは選挙のたびに見ますが、致命的な過ちを指摘しておきます。今件では無投票の人が現状で圧勝しているC氏以外の人へ多分に投票するとの前提となっていますが、その理由はどこにもありません。C氏が圧勝しているからこそ「自分が投票してもどうせ変わらない」とする人も少なからずいるでしょう。投票をしなかった人が当選者以外の候補を選択するはずだったとの想定は、あまりにもムシが良すぎます。
という解説のコメントをしたのだけど、よほどクリティカルな話だったようで、コメントに「一方的な意見で根拠(データ)を示さず 肩持ちならオーサーを外すべきだと考えます」とか出てきて、想定通り過ぎなパティーンだったりする。
今件のイラスト解説については、「政策の方向性」と「特定議員の当落」をごちゃまぜにしてるのが問題。若年層の投票率が上がれば政策の方向性が若年層へ傾注するようになるのは確かだけど、それは特定の議員・候補者に限った話では無いのだよね。そしてイラストで説明されている当選しているC議員が悪で、それ以外の候補者が善という前提もおかしなお話。選挙時によく出てくるネタ話「ムサシで投票結果操作」と同レベルのおかしさなのだよね。
党派性云々で投票率は変わらないという実証を一つ。2009年夏の総選挙、2012年冬の総選挙。他の総選挙と比べて投票率はどれほど変わったかな。気象状況など他の要因を除いて。大した変わりは無いよね。
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