フリーランスならメールには10分以内に返信!というマナーを見聞きしたりする。いつでもすぐに連絡のつく「頼みやすい人」になると、ご依頼は実際増える。ただ、個人的には、いつでもすぐ頭に浮かぶ「頼みたい人」になればその辺は関係ないと思っている。私は、私に頼みたい人とだけお付き合いしたい。
— 葛葉 (@Cuznoha) 2019年7月26日
10分じゃなくて30分だったけど、当方も似たような話は聞いたことがある。自由業系の人はいつでもメールチェックができるはずだから、24時間臨戦体制で連絡を待ち、着信したらすぐに返事をしろ、そのような姿勢を取ることで、相手は好印象を持ってくれるはずだ、的な。メールしぐさとでも表現すべきか。
この類の話ってのは一面では信ぴょう性はある。逆の立場で考えると、送ったメールに10分ぐらいで返事が来たら驚くもの。もっとも、自分がメールを送ってから10分後に再チェックをすることなど滅多にないけど。
ただ、この類の話って、SNSが普及する前、電子メール全盛期のころから言われていたもので、実際には「そんなにメールべったりにしていると対応でストレスが爆発してしまう」というのがオチ。メールの確認は1日1回とか2回ぐらいに留め、対応もその時のみとしておかないと、精神が病んでしまう。普通の人に警察や消防の通報受付窓口と同じ対応を求めるのが間違い。
それに、何となく指摘されているけど、すぐに返事がくる対応をしていると、そういう方向性で使いやすい人だという認識をされてしまう。それって自分の本質だろうか、他人にアピールしたい部分だろうか。水道のトラブル対応業者ならともかく、即答は必要な要素だろうか。それを果たすために本来必要なリソースを浪費してしまっていないだろうか。
ネットに慣れていない人ほど、自分が投げた話にはすぐに応じるべき、だってすぐにチェックできるでしょ、的な反応を示す。けれどそれはネットのシステム上の話であり、人がその機能を最大限に使っているか、そして人自身が判断する部分まで同様のスピードで応答するか否かは別の話。
個人的には「10分で返事しな」というマナーを貫いていると、そういう拙速さしか必要としない相手としかやりとりできなくなる気がする。
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