「自民は全有権者数の17%の獲得で38%もの議席を獲得ッ」と扇動する朝日新聞だけど

| コメント(0)
自民党は今回の参院選比例区で、前回2016年と同じ19議席を獲得したにもかかわらず、得票数は2011万票から大きく下げ、1800万票前後にとどまりそうだ。棄権者も含めた全有権者に占める割合を示す比例区の絶対得票率も、第2次安倍政権下での国政選挙で過去最低の17%を切る可能性もある。

お仲間的な候補者が落ちたから云々という勘ぐりの指摘もあったけどそれはさておくとして、朝日新聞のよく分からない扇動記事が目に留まる。要は得票数が減っている、絶対得票率なるものを出してきてその値が減っているのに議席数はこんなにあるよ、という形でアピールし、その議席は民意じゃない、的な印象付けの思惑が、1ダースのシュールストレミングをまとめて開けた時のように漂ってくる。

そもそも投票率が大体半分なのだから、得票率の2倍ぐらいの割合の議席数を確保するのは、ちょっとした暗算でも理解できるレベルの話ではある。


ぐだぐだ言われるのもあれなので、公的資料から数字を引っ張ってきて、同じ条件で他政党の実情も計算してみた。結局比率計算でしかないのだよね。他の政党も同じように計算すれば、同じような結果しか出てこない。「自民は全有権者数の17%の獲得で38%もの議席を獲得ッ」とか言われても、「立憲は7.5%で16%もの議席、公明は6.2%で14%、維新は4.6%で10%、共産は4.2%で8%ですが何か」というツッコミを返すしかないわけだ。

そもそも「棄権者も含めた全有権者に占める割合を示す比例区の絶対得票率」とかいう指標を出してくるあたり、数字遊びならまだしも、扇動的な記事で使うのは、機関紙さながらという感は否めない。もっとも、他の党にも同様の計算をした上で数字を出すってことをしていない点で、朝日新聞特有の印象操作記事であることは容易に理解できるのだけど。

ちなみに計算したところ、数%の無効票があった模様。もったいないけどこれは仕方がないのかな。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2019年7月25日 07:53に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「豚肉と野菜が入った豚汁の具という素晴らしき冷凍食品がある」です。

次の記事は「伊藤園の株主優待到着(2019年分)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30