モスバーガーがセルフレジを決めたのは、人件費抑制だけでなく、先行導入の台湾で、客単価が15%増えたからという。デザート等が購入された。後ろの客と前の店員が二重で圧力をかけ、自由な消費を抑えていた可能性がある。機械は人間の欲望の解放者か。 https://t.co/uoK2Zv8kxQ
— 稲垣 諭 Satoshi Inagaki (@inaphenomeneuro) 2019年7月5日
主に人件費抑制...というか人手不足の対策として今トレンド化しているセルフレジ。要は「無人化せよ」の流れではあるのだけど、駅の改札と同様に混雑の解消にも役立つのに加え、単価の上昇の効用もあったという。
指摘では二重のプレッシャーが無くなるからだとのことだけど、例えばレジをロボットにやらせたらこのプレッシャーはどうなるのかな、とかいうバカげた話はさておき。自分が買い物対象を選択する際に、せかされると候補を取り下げてしまうって気持ちはよく分かる。「早く買え」「早く選べ」という無言、さらには有言の圧力があると、気が弱い人は選択肢を最小限のものにしてしまう。なんかもっとじっくりと選びたかったのに、的な。
その観点ではプレッシャーを半分に減らす機械化は、消費活動を後押しすることに違いない。もう一工夫すれば、後ろに並んでいる人からのプレッシャーも軽減することが可能になりそう。
ただ一方で機械化は十分な考察と配慮をしないと、かえって逆の効果を生み出すこともある。当方の経験則での話だけど、某大手牛丼チェーン店の自動券売機は、新しいタイプのものの操作性が非常に悪い、インターフェイスが複雑化したせいで、高齢者が立ち往生してしまうというケースが多々見受けられる。何度もその類のパターンを見た経験があるのだけど、操作が分からなくてやり直しを繰り返し、挙句に間違った券を買って店員に訂正した上で注文したりとか、さらには買わずに店を出て行ってしまうんだよね。
できるだけ多くの機能を実装したいという気持ちは分かるけど、同時に多くの、幅広い層が利用するのだから、ハードルは極力下げた方がいいよなあ、とはつくづく思ったりもする。
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