韓国の問題と「規制と優遇解除」とか

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韓国に対する輸出規制強化を巡り、12日の日韓事務レベル会合に出席した韓国政府当局者は13日、会合で日本側が世界貿易機関(WTO)違反に当たらないと主張したことに関し「韓国側は理解も納得も同意もできないと強く発言した」と述べた。

今件では今記事の「韓国に対する輸出規制強化」のように、多報道が「規制(強化)」との表現を用いていますが、実際には(優遇措置の条件が無くなった(管理に問題があると確認された)ので行われた)優遇措置の撤回でしかありません。2003年までの通常の手続きに戻すまでの話です(参考 誤解だらけの「韓国に対する輸出規制発動」 headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190704-61188705-business-kr )。


また先日印象的な写真と共に報じられた、経産省内での日韓の事務レベルの対面が「事務的説明会」(経産省側から韓国側への説明)と明言されているにもかかわらず「会合」(両者間のやり取り)と報じられる等、正しい表現を用いた報道が行われていないケースが多々見受けられます。

世論を扇動する、特定方向のみに利するような報道は、報道機関として厳に慎むべきでしょう。


日韓の一部物資に関する優遇措置の撤廃問題。一部物資の具体的内容とか、あやふやになったものがどこに流れたのだろうかという点とか、韓国側の不誠実な対応とか、色々とツッコミどころは満載だし、先のレーダー照射事案とも絡んできそうな香りもあり、大きな問題となっているのだけど。日本の報道のお行儀の悪さが目立つようになったのは否めない。

今件に限っても「規制じゃなくて優遇解除。元に戻したまでの話」ってことに違いは無く。頑なに報道界隈が「規制」というフレーズを使うのは、国債を「国の借金」としたり、ISILを「イスラム国」と表現するのと同じように、大義名分としては「分かりやすく」を挙げるのだろうけど、その実として印象の誘導を推し量っていると見てもよさそう。報道側の強い意思が感じられるのだよね、まったく。そして物事を正しく伝えない意思ってのは悪意と同じ。

記者側の思惑などというのは二の次、三の次。読者・視聴者側は正しい、ストレートな情報を望んでいる。昨今の状況は、料理下手な人がレシピの通りに作らず、勝手解釈で色々と変な材料をぶち込んだり違う調理法を用いて、マズい料理が出来上がるのと同じ構図。ましてや自分の思惑をストレートニュースとして伝えるなど問題外。

活動家による機関紙とか、サークル活動の同人誌と同じ感覚でやってるのが、今の報道なのかなあ、という気もしてくるのは当方だけだろうか。

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このページは、不破雷蔵が2019年7月14日 07:55に書いた記事です。

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