人生の折り返し地点

| コメント(0)


須賀原洋行氏の漫画「気分は形而上」で、人には誰にも折り返し地点があって、ある日突然それが見えるようになり、それに気が付くと色々と人生そのものを考え直すようになるという話があったけど、それを思い起こさせるお話。とはいえ人によっては、突然折り返し地点どころか終末点が見えてしまったり、足を踏み入れてしまうこともあるわけで、すべての人に当てはまるわけでは無いのだけど。

だいたいの人は平均寿命から逆算して、年齢的に40代になったあたりで「これまで」より「これから」の方が短いことに気が付いてしまう。終わりに向けて歩いているとの考えが大きくなってしまうのだな。年齢と共に人が保守的、防御的になるのも、この考え方が浮かんでくるからなのかもしれない。

「パンプキンシザーズ」でも某博士が「やりたいことが山ほどあるのに自分に残された時間はあまりにも少ない」って嘆くエピソードがあったけど、それは単に博士だけの話では無く、多くの人にも共有する思い出は無いかと思う。それに気が付くようになるのが、まさに折り返し地点なのだろう。

ともあれ、残りがあと半分以下ってことに気が付くと、自分の時間の大切さがしみじみと分かるようになる。余計なことをする暇は自分には残されていない、コスパの悪いことなど優先順位は選外レベルでかまわないと考えるのも道理ではある。ある意味、悟りってことなのかもしれないな、このような心境は。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2019年7月17日 07:13に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「努力は必ず報われる」の怖さ」です。

次の記事は「年金の未納率、数十パーセントという話があるけれど実は...」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30