「若い頃の苦労は買ってでもしろ」って結局生存者バイアスでは

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若年層向けに良く語られる「若い頃の苦労は買ってでもしろ」というフレーズ。要は色々な経験をして耐久性をつけておけとかパターンを習得しろということなのだけど、これを曲解して意図的に理不尽な感じで負担を課すというケースは多々ある。また、積極的に損をするような努力をしろと推挙してくる場合もある。

でもこれって変だよなという思いもあり、それをすっきりと記述してくれたのがあったので覚え書きとして。

結局は「若い頃の苦労は買ってでもしろ」とか「苦労や被害を受けた分だけ優しくなれる、幸せになれる」ってのは、多分に生存者バイアスでしかないんだよね。その経験をもとに上手に乗り越えられた人は確かにプラスとなるものはあるだろうし、幸せになれるかもしれないけど、そうでない人も多分にいる。なれた人の話ばかり抽出されていれば、そりゃそれが宇宙の法則みたいに取り上げられても不思議ではない。

そりゃ、その苦労がたまたま自分のトレーニング的なレベルでの負荷となったり、あるいは予防接種のような弱いもので免疫をつけさせる結果となればいいのだけど。無論だからといって苦労をかけさせる側の正当性を後押しするものでは無い。

...ああ、これってアレだ。見方を変えると、虐待した保護者が「教育のため、躾のため」と弁明する、正当化するのと同じ構図なんだな。

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このページは、不破雷蔵が2019年7月22日 07:15に書いた記事です。

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