頭の中での考え方と、概念の把握と

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「内言」ってのは言葉の表記通り、内なる言葉、つまり実音声や表記文字を伴わない、頭の中での言語のこと。速読関連では本を読む時に頭の中で口に出して読んでいるかのような読み方をするのではなく、文字として頭の中で読まずに直接理解認識しろ云々というのがあった気がするけど、そんな感じ。

で、ビジュアル的なものについてもそれを行う事はできる。そろばんの暗算でそろばん自身を脳内に描いて計算したり、美味しい香りがしてくるとその料理のビジュアルが浮かんでくるようなもの。あるいは寝ている時の夢でもいい。できないはずはない。

だから「頭の中に映像が浮かぶなんてありえない」ってのは多分に、どのような状況が「頭の中に映像が浮かぶ」なのか把握していない、理解していないのだと思う。概念ってのは物理的・具象化できないものに名前をつけることで掌握しやすくするためのツールで、魔法の考え方のようなものだけど、まさにその概念化ができているか否かの違いだと思う。

見方を変えると、直接図式化による教示は難しいのだけど、こういうものはこういう風に呼んでいるのだよとしっかりと教えて理解させることにより、教えられた人は概念というツールを通じて世界を広げていくことができるようになる。誰もが持っている能力に手をつけずに、あるいは理解をせずにほこりをかぶったままにすることなく、こういうものだという理解の上で発想に結び付けたり応用に用いることができるようになる。

だから教育というのはとても大切ではあるのだな。一方で、本当に「頭の中に映像が浮かぶ」という事が無い人もいるかもしれないけど......こればかりは探るわけにはいかないので確認する事はかなわない。

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このページは、不破雷蔵が2019年7月23日 07:57に書いた記事です。

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