知らない人の方がエライという風潮

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もちろんこのような状況しかない、というわけでは無いのだけど、指摘されてみれば確かにこのような状況は多分にあるし、それが当たり前のような風潮があることは否めない。お前は知っているのだから俺様に無償で笑顔で分かりやすく丁寧に、理解できるまで何度でも、お前のリソースを無尽蔵に消費してでも教える義務がある。教えなければ、俺様が理解できなければお前は人で無しだ......ぐらいな風潮。オーバーかもしれないけど、否定できる人はどれだけいるだろうか。

例えば教示する契約を結んでいたり、包括的な提携をしていたり、何らかの理由でそのようにしなければならない義務を負っているのならば話は別。無論、そのような状態でも限度というものはあるけどね。そしてそのような状態になければ、神と下界の民との関係のような姿勢をする必要はまったく無い。

ケースバイケースではあるのだろうけど。この類の話の少なからずは、教えられる側が恥ずかしさを誤魔化すために上から目線の姿勢をしているのか、当たり前の事ならば自分が知っていないのはおかしいので、そのおかしい状況になっているのは社会全体が悪いのだから、理解が出来ているお前がサポートする必要がある、的な結論に至った上で対応をしているのかもしれない。


デジタル系に限ればこの可能性も否定できない。善意で積極的に教えていたら、それが当たり前のものだという認識が広まってしまった、と。親切心が仇になるという、悲しいお話には違いない。

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このページは、不破雷蔵が2019年7月26日 06:55に書いた記事です。

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