「分からない」は「怖い」と、「分かりやすいが正しいとは限らない」

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オスプレイ関連で大騒ぎして恐怖を煽り立てた、特に赤い方々の行動様式が大いに参考になるのだけど。対象となる物事が自分で理解できない場合、それを恐怖を覚えるものとして認識してしまう事がある。畏怖したり崇めてしまうこともあるけど、他人の扇動によって容易に恐怖へとシフトしてしまう。自分の理解の範ちゅうで掌握できないものについては、思考がオーバーフローを起こしてしまうのだね。

昔の人が海外の人を見て恐れたり神扱いしたり、物語とかで昔の人や異世界の人が、現代のテクノロジーを見てびっくりしたり異端扱いするのと同じ。そして、妖怪とかも結局は、当時の人か自分達の知識では理解できないものをそのままにするのは不安で仕方が無いので、そういう物体があって、それがやってしまったものだと概念付けすることで、少しでも不安を解消しようとする方法論によって生まれたまでの話(以前記事にした気がする)。

放射線関連の話も同じパターン。そしてこれって、突き詰めて考えると、洗脳の方法論と同じなんだよね。理解できないことに対しパニックに陥っている状況に追いやった上で、デタラメでもいいので分かり易い解を提示する事で、その解を正しいものと誤認させてしまう。溺れる者はデマをもつかむ。


洗脳と同じで、一度恐怖から信じ込まされたことは、その誤認識を改めるのは難しい。自分自身はノアの箱舟に乗り込んだ存在だと認識したようなもので、周りからの正しい情報や指摘を、自分の「信奉」を惑わす悪魔のささやきであるかのように感じてしまうから。昨今のネット、特にソーシャルメディアが普及している状況は、それを加速化されるのに適した環境なので、たちが悪い。

デマの類は得てして話が盛られてそれっぽくなっているので、派手となりやすい。地味な方を選んだ方がよいってのは言い得て妙...ではあるけど、むしろもっと明確なのは、迷ったら選ぶな、意見留保をしろ、かな。どちらかを選ばねばならないような状況など、さほど多くない。世の中のあれこれすべてに自分が判断をしなきゃならないことなんてないのだから。

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このページは、不破雷蔵が2019年7月30日 07:54に書いた記事です。

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