貧乏性にありがちなこと

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あるいは貧乏性でなくともこのような気質を持つ人がいるかもしれないけど、あるあるモードばかりなのがこのお話。同時に、貧乏な人の特質をつかむことで、行動性向からどのような改善を望めるのか、方策が考えられるのかという見方もできる。

だいたいのお話に共通しているのは、一定額以上の金銭を一度に使うことに大きなためらいを感じてしまうこと。手持ちは極力現金で残して何かあった時に対応したい、そのバッファが大変小さいので、一度に出せる金額にも余裕が無くなってしまう。宝くじで3億円当たったらちょっと夕食は焼き肉に行こうかとか考えるけど、月末の給金まで銀行残高がもう4ケタしかないってことになれば熱中症のリスクがあっても自販機に手を伸ばすのには躊躇してしまう。

ここには書かれていないけど食事方面では、このバッファが少ないことによる問題ってのが顕著に出てくる。食費を節約するために、ご飯は自分で炊き、材料を買ってきて自分で調理して安く自炊する云々って話が出てくるけど、本当に貧乏性的な感覚になると、炊飯ジャーやフライパン、包丁の調達自身にガクブルしてしまう。単価としては少々高くなるかもしれないけど、それ自身の消費で済むカップ麺とかお弁当を買うという選択肢が選ばれるようになる。

見方を変えれば、お金のバッファが拡大して金銭にかかわる判断がゆるくなってくれば、消費されるお金の額もどんどん増えていく。個々の事例が「ない」ではなく「ある」「やる」となれば、それだお金があちこちで消費され、循環が活性化していき、景気は良くなる。気持ちだけ緩やかになっても単なる浪費ってことになるまでの話なので、積極的に消費できるだけのお金を個々が持てるようになることこそ、必要なんだよね。

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このページは、不破雷蔵が2019年7月31日 07:42に書いた記事です。

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