Vtuberの中の人と面白さの本質と

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当方は詳しくは関知していないのだけど、Vtuber界隈で小さからぬ所属事務所との対立や離脱などの事案が生じているようで、それに絡んだお話が色々と出てくる。Vtuberってのはデジタルで創られて不特定多数に配信できる着ぐるみみたいなもので、結局指摘されている通り、中の人の面白さ・魅力がVtuberの面白さ・魅力となるのだから、中の人の要素がほぼすべてになるってのは道理ではある。台本とか被り物の魅力は無いわけでは無いけど、それはあくまでもサポート要素でしかない。

たとえ国民的に人気のアニメキャラのデータを使ってVtuberになっても、中の人がつまらなければ面白いものができるはずはない。ギャップを楽しむことはできても、それは一過性のもの。だから指摘の通り、中の人が別のところに移って、別キャラで同じような面白さを持ったVtuberが出てくるってことはありえる。もっともそれに気が付けるかどうかは別問題だけどね。

この辺りの話は記憶の本質とか、人間って何だろうとか、クローン人間の話ともリンクする部分があり、興味深い。身近なところではソーシャルメディアでの面白い公式アカウントの中の人の事情とかね。中の人が変わったら、急に面白くなくなったとかいうのは、結構あるお話。


Vtuberって元々個人ベースで色々と出来るのがメリットだったはずなのに、使い回ししやすさに目をつけた企業が囲い込みをしてしまったせいで、単なる芸能人と同じ扱いをされているってのは言い得て妙かもしれない。しかも本当の意味でのアイドル。

この辺りは魑魅魍魎にもまれながら、試行錯誤が続いていくのかな、そして飲み込まれてしまうようなら、元々その程度の可能性しかなかったのかもな、という気もする。個人ベースでのラジオ放送とか実況と同じ感覚で、なりきり度の高い表現ができる、偶像化を演出できる、そんな可能性をVtuberは持っていると思うのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2019年7月 9日 07:24に書いた記事です。

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