医療費の伸び、子どもが75歳以上の4倍に:日本経済新聞 https://t.co/N95rqnUEHG
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) August 12, 2019
先日ちょいと話題に上っていたお話。登録会員でなくても読める部分だけで判断しなきゃならないから(自分も含め登録していない人でも読める部分で判断するのが「報道」記事の精査の手立てに違いなく)ちょいと大変だけど、これだけを読むと「子供の医療費は超増えていて、高齢者の医療費云々って叫ばれてるけどそんなの後回しにして子供のを考えなきゃ」という主張がもりもり出てくる。
ただ、具体的な総額の話はちっとも出てこないし、1人あたりの絶対金額の話も無い。これはちょっときな臭い。
非登録部分の記事で色々騒がれてますけど、一次資料は国民医療費 https://t.co/zAYPtEjQTB 直近は2016年度で、一人あたりの国民医療費は0~14歳で15万9800円、65歳以上で72万7300円。総額は0~14歳で2兆5220億円、65歳以上で25兆1584億円。 pic.twitter.com/sEXkP1HLaj
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) August 12, 2019
記事にある2000年度と2016年度を比較すると(一人あたり)
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) August 12, 2019
0~14歳 11.24万円→15.98万(1.42倍)
0~4歳 17.00万→24.55万(1.44倍)
5~9歳 9.97万→13.66万(1.37倍)
10~14歳 7.22万→10.50万(1.45倍)
65歳以上 66.08万→72.73万(1.10倍)
ちなみに総額では
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) August 12, 2019
0~14歳 2兆0806億→2兆5220億(1.21倍)
65歳以上 14兆5640億→25兆1584億(1.73倍)
むしろこちらを問題視すべきでは。
ということで一次資料をどうにかたどって検証した結果がこれ。結論は「ウソは言ってないけど都合のよいところだけを意図的に切り抜いて持ってきた感じ。フェイクニュースに近い」的なもの。プロパガンダ的なもの、と表現すればいいんだろうか。
確かに0-14歳の伸び率は1.42倍で、65歳以上の1.10倍と比べたら、増加分は42%と10%で、4.2倍ではあるけどねえ......。元々の1人あたりの金額が数倍も違っているし、それぞれの年齢階層全体の金額で比較すると、65歳以上は0-14歳の3倍以上に増えている。医療費云々っていうのなら、むしろ金額そのものを問題視すべきじゃないのかな、と。
というかこういう事ばかりしているから、新聞って信用されなくなるんだよねえ。
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