「天才」を「アホ」と読み間違えてテロップを作る放送事故

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フジテレビは4日、夕方ニュース「Live News it!」で、京都アニメーションの事件で犠牲になった武本康弘監督(47)の同級生の談話を伝えた際に、画面上テロップで「あんなアホいない」との表示を出し続けたミスに対して、謝罪コメントを発表した。

実のところこの話は放送直後からちらほらとタイムラインに上がってきたのだけと、フェイクとか聞き違い・見間違いの可能性はあるし、裏付けが取れないとねえ...と思っていたら、公式に告知が出たので、覚え書きも兼ねて。

説明によるとテロップ作成側の文面製作スタッフの文字が汚すぎて作業をする人には「アホ」に見えてしまったという。最初聞いた時にはワープロの誤変換としてはありえないパターンだよねとは思っていたけど、そういう話だったのか...

...って納得できるレベルの釈明では無い。

別報道「京アニ犠牲者報道テロップに「アホ」 フジテレビ謝罪(毎日新聞)」によれば、発注スタッフの「天才」の手書き文字が乱雑だったので、別スタッフが「アホ」と読み違え、その後チェックでも気が付かれなかったとの事。某ゲーム雑誌の「インド人を右に」(ハンドルを右に)事件を想起させる話です。


チェックの際に文面まで解釈していれば容易に理解できる間違いで、また「天才」を「アホ」と読めるような乱雑な文字とは解釈が難しい所(ワープロ打ちでの誤変換も想定は不可能)。いずれにせよ、フジテレビ制作サイドの品質が絶望的な状態にあることに違いは無く。

今回はすぐに気が付かれ訂正が入りましたが、同じような品質ならば同様の間違いは容易に生じる可能性は多分にあります。公共の電波を用いる立場としては、大きな問題です。

ちなみに8月4日は「セシウムさん」事案で東海テレビが定めた「放送倫理を考える日」です。


忙しかったから間違えた云々にしても、てにおはとかならともかく、どこをどうしたら「天才」を「アホ」に読み間違え、しかもそれがチェックを通らずに公共の電波に流されるようになったのか。色々と不思議なところ。何より、そのレベルの間違いがまかり通ってしまうフジテレビの体質に大きな問題があるのではないかと。

なおこのお話、発生したのは8月4日。例の「セシウムさん」問題が起きたのも8月4日なんだよね。色々と興味深い話には違いない。

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このページは、不破雷蔵が2019年8月 5日 07:23に書いた記事です。

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