そうなんです。失礼ながら90歳代で責任ある証言が出来る人は極めて少数です。テレビに引っ張り出されている人の多くは、「番組制作者がこれだけ頑張って人を探した」というアリバイ作りのために利用されていますね。ガダル番組で一言も発しない人がいましたが、晒し者にされてるようで可哀想でした。 https://t.co/F6E63tev1S
— 神立尚紀 (@koudachinaoki) August 14, 2019
そんな時代に育った身には、昨今の、天然記念物に接するが如くの「戦争体験者」の扱いには何だか違和感がある。あの時代を生きた人にも、ホラ吹きや嘘つき、人の手柄を自分の手柄にするような人物が幾らでもいたことを知ってるから。立派な人も多いが、一括りにはできない。聞く側も見極める目が必要。
— 神立尚紀 (@koudachinaoki) August 14, 2019
終戦記念日が近づくに連れて、太平洋戦争当時の体験者の声にスポットライトが当てられる。けれど以前も触れている通り、人の記憶というのは実に曖昧で、さらに年を取るに連れて経験の積み重ねの中で過去の記憶にぶれが生じたり書き換えが行われてしまうこともあるし、老化で記憶そのものが喪失してしまったり都合のよい形で変化をしてしまうことがある。
だから、例え実経験者であったとしても、その語りをすべて信頼する、正しいものとして見なすのには問題がある。年を取っている人ならなおさら。そして個々の人達の考え方や偏見なども影響していることを忘れてはならない。そもそも実経験者がウソをついていないという保証がどこにあるのか。本人が意図したものか、そうでないのかは別として。
そんな時代に育った身には、昨今の、天然記念物に接するが如くの「戦争体験者」の扱いには何だか違和感がある。あの時代を生きた人にも、ホラ吹きや嘘つき、人の手柄を自分の手柄にするような人物が幾らでもいたことを知ってるから。立派な人も多いが、一括りにはできない。聞く側も見極める目が必要。
— 神立尚紀 (@koudachinaoki) August 14, 2019
だから、取材をするのはかまわないのだけど、その言及が正しいのかどうかは十分に検証をする必要がある。現場の語りだから、経験者の発言だから、さらには自分にとって都合のよい内容だったらかと、鵜呑みにしてはいけない。
これもアレかなあ、いわゆる現場至上主義が多分に影響しているのかな。現場にいた、経験をした人の話に間違いがあるはずなどない、というものの、さ。
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