「Netflixのドラマとか、時間がとられそう」という話がある。だが最近はアニメもドラマも、1シーズンの長さが短く「昼に見始めると深夜には終わる」くらいになってきた。アニメが13話化し、ネット配信ドラマの1シーズンも累計9時間くらいに。このくらいの長さが「イッキ見」には向いている。
— Munechika Nishida (@mnishi41) August 20, 2019
4年前はドラマもまだ、1話の長さが可変する程度だったけど、今は「全長がよりイッキ見に向いた構造」へと変化してきている。「ほんとうに配信オリジン」のものと「配信も想定」の作品では違うんだけど。
— Munechika Nishida (@mnishi41) August 20, 2019
この辺りは統計を取ってみないと確証は出来ないし、そもそもその類の統計があるのかどうかってことを考えると無いっぽいなという気もするのだけど。映像コンテンツとしてのアニメやドラマも、昔と比べると全体の尺が短くなっている気がする。映画一つをとってもあながち間違いじゃないってことは容易に理解できるはず。
「イッキ見」、つまり一気見ってことで一度に全部を読み通すってことではあるのだけど、それが容易にできるような尺のものが求められているという理解で良いのだろう。となると、なぜそのような需要が高まっているのかを考えると、多様化、選択肢の増加があるのだろうなあ、という推論に至る。
似たようなコンテンツがいっぱいあって、どれもこれも目移りしてしまう。少しずつつまみ食い的に堪能したいから、一つ一つの尺が長いと面倒だからあとでいいやと後回しにされてしまう。ケーキバイキングを楽しんでいるようなもので、その中でどでかいホールケーキがあったら手を出せるかどうかというお話(手持ちの皿を空っぽにしないと次の物には手を出せないルール)。
一日は24時間しか無いから、選択肢が増えるのならば、一つ一つに注力できる時間は短くなる。そういう状況に慣れてしまっているから、時短なコンテンツを求めるようになっている。早食い化とでも表現すべきなのだろうか。なんかちょっと違うか。
コンテンツのけた違いの増加には、ネット文化、特にスマホの普及が大きな後押しとなっているのは間違いない。そのような状況で、途中で終えてもやもや感の残る感想をいだくよりは、一気に読み終えてしまえる方が魅力的なものには違いない。
漫画の単行本などでも、10巻ぐらいで完結って形で、一気読みできるのがお手軽でいいよなぁ、というのは理解できる気がする。漫画喫茶とか本屋さんの棚で、20巻とか30巻とかずらりと並んでいるのを見ると、ちょっと躊躇しちゃうもんね。
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